• 『ボルテスV レガシー』映画10月日本公開決定! TOKYO MXでTV版も
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2024.06.04

『ボルテスV レガシー』映画10月日本公開決定! TOKYO MXでTV版も

(C)TOEI Co. Ltd, Telesuccess All Rights Reserved

アニメ『超電磁マシーン ボルテスV』を元にフィリピンで製作された実写作品『ボルテスV レガシー』の日本展開が決定。2024年10月18日(金)に映画版が日本で公開される。また実写TVシリーズ版も日本向けに再編集されTOKYO MXで2024年秋から放送される予定だ。

『超電磁マシーン ボルテスV』は1977年の巨大合体ロボットアニメ。『超電磁ロボ コン・バトラーV』に続く長浜ロマンロボの第2弾として制作された。
後年「ロマン」と称されたように、敵を倒すロボットアニメの爽快感に、監督・長浜忠夫はストーリー性を追加し、敵味方双方の人間ドラマや、普遍的なテーマである「家族」に焦点を当て、現代に繋がる大人も楽しめるアニメの流れを作ったともいえる作品だ。
アニメーション制作に日本サンライズ(現:サンライズ)、キャラクター原案に聖悠紀、メカニック設計にメカマン(中村光毅、大河原邦男ら)、スタジオぬえ、アニメーションキャラクターに佐々門信芳、金山明博、仕上げにシャフト、ディーン(現:スタジオディーン)、各話の演出にとみの喜幸(富野由悠季)、横山裕一朗、寺田和男、山崎和男らと、その後アニメーション業界のトップを走ることになったスタジオ・クリエイターが参加していたことも、この作品のもたらした影響の大きさを物語っている。

日本の放送からすぐに海外での展開も始まり、その中でも特に熱狂的に受け入れられたのがフィリピンだ。
親子の離別、主人公をめぐる衝撃的な展開、異母兄弟との対決、圧政への抵抗と革命、そして解放というストーリーや、「角のある者が貴族階級として君臨し、角のない者たちを支配する」という敵・ボアザン星の設定を通じて差別問題に踏み込んだ長浜作品ならではの重厚感が、当時のフィリピンの人々の心情とリンクしたという。
再放送も繰り返され、とある調査ではフィリピンの実に94%の人がアニメを知っており、第2の国歌と呼ばれるまでになった主題歌『ボルテスVの歌』を日本語で歌える人が多いなど圧倒的な人気を得ている。

そんなフィリピンの人々の熱烈な愛が実写化を決意させ、1本の映画と90話(1話25分前後)にもおよぶテレビシリーズという形で結実した作品が『Voltes V: Legacy』(原題)だ。
キャラクターの名前や用語はフィリピン版に変更され、ボルテスV自体のデザインも近年の実写化アニメロボ的にディテールが増加されている。
だがボルテスVの顔はほぼアニメ版を踏襲しており、各キャラのコスチュームやシーンの演出にもアニメ版への敬意が十二分に盛り込まれている。クライマックスシーンにかかる『ボルテスVの歌』は、当初英語などでの歌唱も検討されたが「日本語でないと魂が込もらない」という監督の意向で現地歌手の方が日本語で歌ったバージョンが使用されたという。

その作品が、ついに生まれ故郷の日本に凱旋し『ボルテスV レガシー』(ボルテスファイブ レガシー)として、2024年10月18日(金)に劇場公開されることが決定した。原作TVアニメ第1話の放送日・1977年6月4日からちょうど47年となる6月4日の発表となった。

待望の日本公開決定に際し、『ボルテスV』の熱心なファンだったことから監督に選ばれたマーク A. レイエス Vは「『ボルテスV レガシー』の日本公開決定、おめでとうございます!『ボルテスV』への私たちの愛と情熱を感じて、楽しんでください!」と喜びのコメントを寄せている。
その喜びを裏付けるように、日本の劇場公開用に、フィリピン版の映画には含まれないシーンの追加を含む再編集を実施。さらにオリジナルでも申し分なかったCGシーンのクオリティも全編に及ぶリマスター作業を敢行して大幅にアップさせ、映像の迫力が増した「超電磁編集版」が製作された。
まさに、フィリピンから原作そして日本へのリスペクトが溢れる特別な映画である。字幕版に加え、吹替版での公開も決定している。

そしてフィリピンからの熱い思いに応えるべく、日本では公開決定記念スペシャルムービーが公開された。
原作アニメを見ていた方なら必ず懐かしいと感じる、主題歌『ボルテスVの歌』と共に始まるスペシャルムービーでは、原作アニメから今回の実写に受け継がれていくものと、4:3画角のアナログ放送からの進化、さらにCGになったことにより金属の重さを感じさせながらも、スクリーンを縦横無尽に動くボルテスVの大迫力のアクションを感じられる内容になっている。
合わせて、戦闘中のボルテスVをとらえた場面写真も1点公開。攻撃を受け地面に片膝をつきながらも、敵に立ち向かおうとするボルテスVの臨場感あふれるカットだ。

さらに、今回の日本公開をきっかけに『ボルテスV』の展開が加速する。
まずは、フィリピンで放送されたTVシリーズを日本のために特別編集したTVシリーズが、2024年秋にTOKYO MXで放送されることが決定。
また、フィリピンオリジナル版90話の日本展開についても着々と準備が進められており、今後順次発表されるという。
そして、東京・秋葉原にある「TAMASHII NATIONS」のフラッグシップショップ「TAMASHII NATIONS STORE TOKYO」で開催されている「超合金」生誕50周年のアニバーサリーイベント(~2024年7月1日〔月〕まで)では、『ボルテスV レガシー』の最新試作品を展示中だ。
展開は実写版関連に留まらず、原作のアニメ『超電磁マシーン ボルテスV』の待望のネガスキャンHDリマスターBlu-rayが2024年9月11日(水)にリリース決定。
東映ビデオオンラインショップ販売の《限定予約版》にはこれまでなかなか見ることのできなかった設定資料集や復刻版台本が付属する。

この他にも『ボルテスV レガシー』、『超電磁マシーン ボルテスV』の展開が多数予定されており、半世紀ぶりの、もしくは史上最大の「ボルテスV」熱がやってくる。
盛り上がりを見せる『ボルテスV レガシー』の続報にもぜひご注目を!

>>>『ボルテスV レガシー』関連画像を見る(画像3点)

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アニメージュプラス編集部

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