• 20周年でヤマトやミミやスタッフと再会!『デジモン』上映会&トークショーレポート
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2019.10.24

20周年でヤマトやミミやスタッフと再会!『デジモン』上映会&トークショーレポート

(c) 本郷あきよし・東映アニメーション



▲左から、関弘美さん、大和屋暁さん、田口智久さん

◆映画最新作について

木下 2017年の秋ぐらいに田口さんと一緒に話しをし始めたんですよね。いま絶賛作業中ですけどもどうですか。

田口 気持ちがもう、これを作らなきゃというのに追われすぎていて。頑張って作ってます。まだ気持ちの整理が付いていないので、出来上がったときに何か思うことがあるのかなと思ってはいます。

木下 ちょっと早かったですね、その時に改めて伺います。大和屋さんはいかがですか?

大和屋 『アドベンチャー』を書くのは20年振り。声が掛かると思ってなかったんで、デジモンだ、やらせてもらえるんだ、うれしいなってところから…2年ですか。

木下 田口さんのすぐ後ぐらいにお話しをさせていただいて。

大和屋 いっぱい飲んだね。

 やっぱり書いてもらったシナリオを読み始めたり、その直しを出してるとき…

大和屋 本当に楽しそうでしたよね。

 すっごい楽しかったよ。

大和屋 全部折れてるんですよ、ページが。

 読んでるときに直したいなと思うところは、端っこの方を折る癖があるんですけど、全部折ってました。

大和屋 新人に戻った気持ち。会議始まる前から見てわかるんですよ。こんだけ直されるんだぁ〜って。

(場内爆笑!)

大和屋 それ見たとき、ちょっとガックリする。

木下 田口さんとやってみてどうですか?

 田口さんは、大和屋くんのシナリオの一番良いところがちゃんとわかってて、一番最初に褒めてましたよね。アクションのところだったんだけど、それを聞いた大和屋くんが、それまで散々私に直されてるもんだから、「こういう風に言ってくれる人だっているんですよ!」って。

大和屋 言った! 味方が出来た。

 でも新人の頃にアクションがうまいとか、この人のギャグは笑えるとか、そういうのがある人ってやっぱり長い目で見たときに伸びるんだなって思います。
田口さんも最初に大和屋さんを褒めたところがアクションのところだったから、この人のセンス信用できるわ、みたいな感じです。

大和屋 それで言いたいことはちゃんと物怖じしないでわかりやすく言ってくれて。

 ここはこう行きたいんです、とかね。

田口 ありがとうございます。もう、何て言っていいんだか、大変恐縮でございます(照)。

 大体、パンプとゴツが好きって聞いた瞬間に、この人とだったらやっていけるって思いました。

大和屋 大事ですね。

 大事だよね。

木下 実は風間さんと前田さんにもちょっとだけ観ていただいたので、応援コメントをお願いします。

前田 まだ音とかが付いていない状態の絵コンテ撮のを観させていただいて。ロケハンした写真がそのまま入っててそこにキャラクター達がいるんですよ。中野とか、大学の学食の写真とかがあって、その前にキャラクターがいて。デジモンの聖地巡礼に新たに大学が加わった、みたいな。

 学食巡礼。

大和屋 ちなみに、中野は東映アニメーションがあるところで、そこを破壊したかったんですよ。

(爆笑&拍手!)

前田 見所の一つ。

木下 借りている所なんですけどね。一筆書きました、壊しますって。

風間 さっき打ち合わせの時に言っていいですよって言われたんですけど、敢えてぼかします。子どもの頃から成長を見守ってきたあの二人が、あんなことするんですよ! いや〜大人になったなぁって思って、ちょっとお父さん気分になりました。それが何なのか、劇場へ足を運んでいただいて、確認していただけたらと。そういう要素が結構ね、練り込まれてるんですよね、今回。すごいと思いました。それから先ほど触れたアクション、未完成ながらわかるスピード感。

大和屋 監督のコンテね、面白いよね。すごく綺麗だし、あ、こうなるんだってわかりやすくて。

風間 視点が、ちゃんと人の視点なんですよ。大きさ高さがわかるんですよ。あれを完成版で見たかったです。

大和屋 プレッシャー掛けるね(笑)。

田口 頑張ります。

 あとデジモンのファンにとっては非常に懐かしいモンスター達も出てきますよねぇ。

前田 確かに〜。

木下 そういうのはいっぱいちりばめてます。

 それから人物のレイヤーがすごく上手。例えば子ども達が6人、7人集まって、集まっているときの立ち位置とか、ポーズとか、それが画面の中にすごく綺麗に収まっていて、レイアウトがすごくいい画だなと私は思いました。これは作監の人とかすごく頑張ってないとそういうことできないので。

大和屋 (笑)プレッシャーですね。

 プレッシャーになっちゃった?

田口 いえ、ありがたく受け止めております。ありがとうございます。

木下 最後皆さんから一言お願いします。

田口 デジモン20周年で、自分も見ていて、それで育った中で、新しく監督をさせてもらいます。皆さんにいい作品が届けられるよう頑張って作って行きますので、何卒よろしくお願い致します。

大和屋 今度は色も付いて完成すると思いますので、皆さんぜひ劇場で観て下さい。よろしくお願いします。

 素晴らしい映画が出来上がるんじゃないかなと期待しております。アフレコを見ているだけでも、我ながらうるっとしたりしてましたので、本当にいい映画になるんじゃないかなと思います。また新しいデジモンの歴史がここに1枚パって重なるんだなみたいな感じを思いながら、皆さんにも観て頂けたら嬉しいです。よろしくお願い致します。

風間 本当に久しぶりにこういった場に立てて感無量です。感無量です、本当に。20年、皆さんに支えられて、いまの自分がいて、(スタッフを見て)こちらの皆さんがいて。今後もまだまだ選ばれし子ども達の冒険が続いていくんじゃないかなって思うんで、関わり方が僕がどうなるかわからないですけども、影になり日向になり見守ろうと思いますので、皆さんも子ども達の冒険、追っかけて下さい。本日はありがとうございました。

前田 20年前は本当にどうしていいか日々不安で、アフレコに行く度にお腹が痛くなって、みたいな(笑)。でも先輩達が凄くて、ゲストの人たちも凄くて、どうにか食らい付いていきたいという一心でこの作品に参加していました。この作品は本当に沢山の人と出会わせてくれましたし、またこうして20年経ってこんなに沢山の人の前で当時の思い出を語ったり出来る場を頂けるとは思ってなかったので、デジモンを一心に応援して下さった皆さん、本当にありがとうございます。これからもデジモンどんどん進化していくと思いますので応援よろしくお願いします。



■『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』
公式サイト

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(c) 本郷あきよし・東映アニメーション

文/村北恵子

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