長江 下野さんは、声のお芝居だけじゃなく、舞台もやられてるんですか?
下野 そんなに多くはないけれど、何回かやってきました。それに、声優の養成所時代に入って1~2年は、舞台の演出家の講師の方々から教わっていたしね。
長江 そうなんですね。
下野 滑舌や発声ももちろん大切だけど、最初は感情解放をみっちり習うんです。マイク前で声だけで芝居をするためには、感情を表現することが大切だからね。ちなみに去年は、初めて一人芝居も経験しました。あれはスゲエ大変だったぁ~!
長江 一人芝居!
下野 手がかりがどこにもないから、全部自分で作るしかなくて。
長江 相手役とのキャッチボールができないですもんね。
下野 そうそう。かろうじてSE(効果音)がヒントになるくらいで、あとは全部自分でやるしかなかったから、楽しい面ももちろんあるけど、やっぱりしんどかったなあ(笑)。
長江 すごいです!
――下野さんは舞台に声で出演するほか、影ナレや館内アナウンスも担当されていますが、収録はいかがでしたか?下野 劇中の辰樹は常にクールで、“ノーヴァ” のメンバーに対しても威圧的な物の言い方をするんです。でもさすがにお客様にその態度はできないので、辰樹の気持ちは持ちつつも、多少柔らか目にしてみました。辰樹がナレーションを読んだらどうなるかを想像しながら読ませていただいたので、館内アナウンスもぜひ聴いていただけると嬉しいです。劇中のセリフに関しては、ボイスドラマ同様に相良(明之介)や槙(晋作)と会話しているのですが、僕が声だけなのに対して、二人は実際に舞台に立っているので、彼らのお芝居がどう来るかを想像しながら演じてみました。本番でどうなるのか、タイミングを見つけて実際に観に行ってみたいです。
~インタビューの続きは4月23日(金)18時公開予定の後編をご覧ください~
>>長江さん・下野さんの他の撮影写真を見る(写真5点)(C)青山オペレッタ