• 【インタビュー】楠木ともり、全曲作詞作曲を手がけた2ndEP完成
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2021.04.27

【インタビュー】楠木ともり、全曲作詞作曲を手がけた2ndEP完成

【インタビュー】楠木ともり、全曲作詞作曲を手がけた2ndEP完成


――『sketchbook』は、インディーズ時代のCD『■STROKE■』(ストローク)にも『スケッチブック』として収録されていましたが、歌詞とタイトル表記を変更した理由を教えて下さい。

楠木 この曲は歌詞を全て一新しています。改めて今のタイミングで歌うことになって、自分の気持ちを歌にのせたいと思ったので、新しい歌詞に書き直しました。私が声優の仕事をはじめた頃のことを書いていて、その当時抱えていた悩みや、自分がどうしたら必要としてもらえるかなど、言葉にしています。
曲の雰囲気もアンビエント調で静かなアレンジにして頂いたので、前回と比べると印象がだいぶ違っています。リアレンジと言いつつも、新たに1曲作った気持ちだったので、歌詞のテイストに合わせてタイトル表記も英語にしました。

――どんな気分のときに聴くのがおすすめか?

楠木 『sketchbook』は、何か目標や夢があったりする中で、自分と向き合う時間がほしいとき、そういった理由がなくても、ゆったりとした気持ちになりたいとき、没入感がほしいときに、イヤホンやヘッドホンで聴いたり、目をつぶって聴いていただけたら嬉しいです。

――『アカトキ』も『■STROKE■』に収録されていますが、今回のアレンジについて教えて下さい。

楠木 『■STROKE■』に収録されてるときは、夜が似合うような落ち着いたアレンジだったんですが、ライブで繰り返し歌っていくうちに、皆さんと一緒に楽しめる曲なんだと気づかせていただいて。ステージから『アカトキ』を歌っているときに見える皆さんの笑顔やキラキラした表情を曲に落とし込みたくなりました。一緒にライブの景色を見てくださっていた多田三洋さんなら、その空気感も表現して頂けるのではないかとアレンジをお願いしたんです。楽器数も多くなり、明るくリッチで爽やかな作品になったと思います。

――どんな気分のときに聴くのがおすすめか?

楠木 『アカトキ』は何か新しいことを始めるときや、前向きになりたいとき、自分を奮い立たせたいときに聴くと、楽しい気持ちになれるんじゃないかなと思います。

――これからもライブで歌っていきたい曲ですか?

楠木 そうですね。皆さんと一緒に「アップデートしていこうよ」って歌うのがライブのお決まりになっているので、ずっとやり続けたいと思っています。

――『バニラ』についてですが、この曲はご自身にとってどんな楽曲ですか?

楠木 『バニラ』は2019年12月に行った20歳のバースデーライブKusunoki Tomori coming-of-age『WRAPPED///LIVE廿』に向けて作った曲です。いままで夢を応援して支えてくれた家族や友人、いま応援してくださっているファンの方、これから出会う方に向けて歌詞を綴っています。この曲は手紙や日記に近い感覚で、直接的な言葉も多く選びました。感謝の気持ちだったり、願いの気持ちが込められたエモーショナルなロックバラードです。

――これからという部分もあったんですね。

楠木 そうですね。これから先に出会う方、いま『バニラ』を知らなくても、これから先、何年か後に『バニラ』を聴く人にも、ちゃんと気持ちが届くような曲にしたいと思いながら作りました。

――『バニラ』という言葉は抽象的ですが、この言葉で表現したかったものは何でしょうか?

楠木 『バニラ』は、花のバニラのことなんです。花言葉は「永久不滅」。歌詞に「馨る」(かおる)という言葉が出てくるんですが、この漢字だと「いい評判が広く遠くまで伝わる」という意味を持っているんですね。その『バニラ』という言葉から派生して生まれたイメージがあるので、この曲全体を表す象徴として『バニラ』というタイトルをつけました。

――どんな気分のときに聴くのがおすすめか?

楠木 『バニラ』は私から皆さんへのメッセージなので、お好きなタイミングで聴いていただけたら嬉しいです。

櫻井靖之

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