──ご自分の演じておられるキャラクターは、どういう少年だと捉えておられますか。
津田 シンはオカルト好きの小学5年生ということで、ちょっと変わった子ですよね(笑)。とはいえ、オカルトというジャンルはさておき、好きなものに対してテンションが上がったり、早口でまくしたてたりするようなところは、男の子っぽくてかわいいなって思っています。
その一方で、「可能性はゼロじゃない」というお父さんの言葉を受け継いだ諦めない心を持っているので、シンカリオンZや仲間たちと出会ったことで、これからどんどんたくましくなっていくんだろうな、って思いますね。
鬼頭 アブトは……一言で言うと「謎」です(笑)。まだ分からないことや謎に包まれた部分がすごくある子なんですが、だからこそミステリアスな魅力もあって。あとクールでカッコいいだけじゃなく、内に秘めた熱量がすごくある子ですよね。鉄道が大好きでオタク気質、そういう所は違うジャンルではありますが、シンと似ているのかなと思います。
──シンはアブトの鉄道好きに敬意を払っているようなところがありますよね。
津田 そもそも「宇宙人と友達になりたい」というような子なので、多分人の少し変わったところとか、ちょっと個性のあるところなんかも否定せず、素直に受け入れられると思うんですよ。だからアブトの鉄道好きも、「こいつはこういうものが好きなんだ」というところを認めようとしている感じでしょうか。
少し先の話になるんですけれど、これから出てくるキャラクターでちょっと難しい感じの子がいるんです。シンはその子のことを理解しようとするんですが、向こうが分かってくれなくて、結果として対立しちゃうんですね。でもきっとガッツで乗り越えていくと思うので、これからのドラマもちょっと注目してほしいところです。
──前作の『シンカリオン』は最終的に運転士が11人にまで増えました。今後『シンカリオンZ』でも増えていくのではと予想されますが、その中でアブトの立ち位置は独特なものになりそうですね。
鬼頭 今作では整備士も大切な役割を持っていて、
2人がいることでシンカリオンZが動いているんだ、というのがフィーチャーされているのが大きな見どころです。現実世界でも運転士や新幹線だけが主役じゃなくて、それを裏から支えてくれている人たちがいて初めて活躍できるという、とても大事なことを教えてくれる存在なんだと思います。
──そういう意味では『シンカリオンZ』は魅力的なサブキャラが多いですが、自分の役以外で気になるキャラクターはいますか。
津田 敵側のテオティですね。「何者なんだ?」という感じですよね(笑)? しかも強そうだし見た目の個性も強いし、なんで地球を攻めてくるのか、みたいな謎もあって、やっぱり気になりますね。
鬼頭 私は吾孫子さんが意外と気になりますね。戦闘時に運転士たちをサポートするたけでなく、吾孫子さんは引率のお姉さんとしてシンたちと出かけてくれることが多くて「いいキャラしてるな」って思いました。
津田 ちょっと面白キャラかもしれないですね。
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一番左が吾孫子カズミ(演:千本木彩花)。超進化研究所 横川支部の指導員。戦闘ではオペ-レーターを務める。
──お姉さんキャラといえば、シンのお姉ちゃんも面白いですしね。
津田 なにか発見すると髪がピーンってなってね。どういうことだ、その髪は(笑)。そうそう、最初に設定を見せてもらった時はキャラクターの髪の色が分かっていなかったので、アニメで観た時「ここ緑なの?」「え、赤いんだ!」とかビックリすることもあって。
──『シンカリオン』シリーズのキャラは髪に差し色が入っていますしね。
津田 アブトはピンクで。おしゃれ小学生ですよね(笑)。
>>>シン、アブトほか『シンカリオンZ』場面カットを見る(写真10点)(C)プロジェクト シンカリオン・JR-HECWK/超進化研究所Z・TX