• 小野大輔が語る古代進への想い!『「宇宙戦艦ヤマト」という時代』公開記念インタビュー
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2021.06.11

小野大輔が語る古代進への想い!『「宇宙戦艦ヤマト」という時代』公開記念インタビュー

小野大輔/古代進役

不朽の名作『宇宙戦艦ヤマト』シリーズをベースに、新たなストーリーを描き出した『宇宙戦艦ヤマト2199』と『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』。
この2作品で描かれたヤマトの物語を、新作カット・新録ナレーションを織り交ぜてリビルドした『「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択』が、6月11日(金)より全国36館で3週間限定上映される。
〈2199年イスカンダルへの大航海〉と〈2202年ガトランティス戦役〉を、技師長兼副長としてヤマトに搭乗していた真田志郎の証言とともに振り返るドキュメンタリーとして再構成した本作。『ヤマト2199』『ヤマト2202』という作品に異なる角度から光を当てることで、タイトル通り〈ヤマトの時代〉を浮き彫りにするユニークな作品となっている。

その公開を記念して、『ヤマト2199』『ヤマト2202』で主人公・古代進を演じた小野大輔のインタビューが到着した。
人類の存亡を背負った過酷な航海のさなかで、数々の困難な〈選択〉を突きつけられる若き戦士・古代進。
彼の戦いはそのまま、ヤマトという艦が辿る運命と、人類が生きたひとつの〈時代〉と重なるーー。
古代を演じることの重圧と、それを通して生まれた『「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択』への想い、そして新たなる旅立ちに向けての意気込みが語られる。

>>>【画像】本作の場面カット(写真8点)

真田さんが見守っていてくれた

──まずは『「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択』をご覧になった感想からお聞かせください。

小野 印象的だったのは、真田さんがインタビューに応える形で物語が進むことです。ともに過酷な航海をした古代進として、とても心に来るものがありました。真田さんはなかなか自分を語らない人ですから、僕自身、「真田志郎という人は、本当はどんな人なんだろう?」と、思いながら旅をしていた気がします。その真田さんが、古代進や、その兄の守、自分のことを語ってくれるのがすごく嬉しかったんです。あんなに論理的な人が、論理を超えるのはやはり古代のような情熱だと考えていることに、グッと来てしまいました。『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』(以下、『2202』)最終話の真田さんの演説を聞いたときも、これまで古代という人間をずっと見てきてくれたこと、そして普段は見せないけれど、あのように人々を動かす情熱が胸にある人なんだなということがわかって、すごく心を打たれたんです。

──『宇宙戦艦ヤマト2199』(以下、『2199』)から『2202』に至るまで、古代の演じ方に変化はありましたか?

小野 僕のなかでは変化はなくて、あくまで地続きでしたね。『2199』の頃から思い悩んでいたし、なにかと下を向く癖があるんですよ。行動の人なんですが、内省的な人間でもあるんです。横を向けば仲間がいるのに、彼は下を向いて、自分だけでなんとかしようと考えるんですね。本当は、『2199』のときには周りの仲間のことにも気付けていたと思うんです。でも沖田艦長が逝ってしまったあと『2202』の古代は、またちょっと内省的になってますよね。その彼にもう一度上を向かせてくれたのが土方さんだったと思います。古代は土方さんに助けられた。『2202』では、ずっと土方さんの背中を追い続けていたように思います。

——ふたりの艦長が、古代にとって大きな存在だったのですね。

小野 僕が『2202』でいちばん大事にした台詞が、「土方前艦長の命令を決行する!!」なんです。何も考えず、とにかく気持ちだけで演じたんですよ。上映後に、ファンの方から『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』(以下、『さらば』)での富山敬さんの演技によく似ていると教えてもらったんです。実は僕は、演じる前あえて『さらば』はみていなかったんですよ。すべてが終わってから改めて『さらば』をみてみたら、本当にそっくりで。「ああ、想いを受け取るというのは、こういうことなのかな」と感じました。その想いは、石塚運昇さんからいただいたと思っているんです。改めて今回の総集編であのシーンの自分の演技をみて、こういう言い方は不遜かもしれませんけど、「受け止められた」と感じました。石塚さんにお伝えしたいですね、「受け取りました」って。

(C)2012 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会
(C)西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト2202製作委員会

アニメージュプラス編集部

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