ASCAの進化と今年の目標――今回のEPは本当にいろいろな曲が収録されていて、ASCAさんのいろいろな魅力が引き出されているように感じます。ASCA 面白いEPですよね。その中でも特に、表題の『君が見た夢の物語』は本当に1から歌うことを見直した曲なので、これまでにないものになっています。ここまではっきりしゃべるように歌うことって、あまりこれまでのASCA楽曲でなかったんですよね。早い楽曲が今まで多かったので、そこに乗せていくことを考えてきたんですけれど、今回はもちろんビートは感じていてほしいんだけど、音に乗らなくていい、遅れちゃってもいい、遅れるくらいがちょうどいいとディレクションしていただいて。タイト過ぎるとダサくなっちゃうからっていう。なので、1回これまで歌ってきた知識と経験を置いて、まっさらな状態で挑みました。
――それは相当難しかったのではないですか。ASCA 難しかったです。やはりどうしてもライブをやってきたり、今まで歌ってきた経験が出てきてしまうので。それよりももっとしゃべるように歌うっていうことを重視した曲だったので。自分の中に染み込ませていくのに時間がかかりましたね。完成したものを聴いて、本当に達成感と、梶浦さんとご一緒できる夢が叶ったことと、あとはなかなかコロナ禍で思うように活動がいかなかったですけれど、少し大げさに言うと報われたような気持ちを感じました。本当に幸せです。
――幸せだったと共に、この先新しい道というか、ASCAさん的にも進化した部分がある感じですか?ASCA はい、あります。梶浦さんとお会いする前はいつも、いろいろなものを盗んで帰るぞっていう気持ちでいくので。いただいたお言葉をすべてメモしていて、スマホに入ってるんです。歌をもっと楽しく歌える知識だったり、技術だったりを教えていただいています。
ーーでは最後に、2022年、ASCAさんの目標を教えてください。ASCA コロナ禍もあって、まだ日本全国に会えていない方々がたくさんいるので、私が会いに行きたいなというのがひとつあります。なかなか会えなくてもずっと応援してくださってる方もたくさんいるので、その期待を越えていきたいです。2月23日からは9都市18公演の全国ツアーも決まってるので、しっかりASCAがみなさんに曲を届けていける年にしたいですね。
<プロフィール>
ASCA1996年9月5日生まれ。愛知県出身。中学生時代に第5回『全日本アニソングランプリ』に出場し、応募者1万人以上の中からファイナリスト3名まで勝ち抜き注目を集め、2017年11月にTVアニメ『Fate/Apocrypha』2ndクール エンディングテーマとなった『KOE』でメジャーデビューを果たす。2019年には、TVアニメ『ソードアート・オンライン アリシゼーション』第2期オープニングテーマとなった『RESISTER』や『RUST/雲雀/光芒』をリリースしてスマッシュヒットを記録。2021年1月にはニューアルバム『百希夜行』を発表。同年6月にはTVアニメ『すばらしきこのせかい The Animation』のオープニングテーマ『カルペディエム/ヴィラン』をリリース。2022年
1月
26日に
1st EP『君が見た夢の物語』をリリース。同年
2月
23日より全国ワンマンツアー「
ASCA LIVE TOUR 2022 君の街へ
-真紅の女編
-」、そしてトーク&ミニライブツアー「
ASCA LIVE TOUR 2022 君の街へ
-おしゃべり編
-」を同日開催。ASCA自身が社長に扮し、架空の「会社」をコンセプトにしたファンコミュニティ「ASCA Music Entertainment」を設立・運営中。活躍の場を広げ続けている、繊細で伸びのある高音と豊かな表現力が魅力のアーティスト。
ASCA公式サイト
www.ASCA-official.comFCサイト「ASCA Music Entertainment」
www.ASCA-me.com