• アスカ=自分! つるの剛士が語る『ウルトラマンダイナ』への想い
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2022.04.01

アスカ=自分! つるの剛士が語る『ウルトラマンダイナ』への想い

つるの剛士(左)、ウルトラマンダイナ(右) (C)円谷プロ



──当時の怪獣で印象に残っているものはありますうか。

つるの 難しいな。いっぱいいるからな。ヒマラとかね。原田(昌樹)監督の怪獣はやっぱり印象的だな。いつも夕焼けだったんだよね。怪獣に哀愁があったんですよ。ラセスタ星人とか、ラブモス、バオーン。ああいうコミカルな怪獣は結構インパクトありますね。

──個人的にはブンダーの登場した「怪獣戯曲」の回が、インパクトがありました。

つるの 実相寺(昭雄)監督の時ですね。印象深いな。実相寺監督がいつも連れているアライグマのお人形さん、ちな坊。楽屋で会ったんですよ。「『人形』って言っちゃダメだからね、役者だからね」って言われて。不思議でしたよ。あの時は実相寺監督がコダイの人を連れてきて、スタッフさんも全員ガラッと変わってました。まるっきり撮影の方法も変わって、なんかずっと影ばっかり撮ってて、モニター見るとシルエットしか映ってないんですよ。カメラのレンズの上をワセリンでぼやかしたりして、これどうなってるのって。お芝居のしようがないんです。「そのまましゃべっててください」って言われて、なんだこれって思いました。本当に特殊でした、全部。

――出来上がったのを見てご自分でも驚かれた感じですか。

つるの そう。こんな感じになってるんだって。実相寺監督の頭の中にある世界というか。その中に僕らが入っていくという感じがして、あまり芝居とかそういう感じがしなくて。画っていうのかな。画作りにすごくこだわられていたから。出来上がるまでどんな感じなのか、さっぱりわからなかった。不思議な現場でした。

――ところで、TVシリーズだけだと、ウルトラマンダイナは、本当は何者なのか、実は微妙によくわからないですよね。M78星雲人でもないし、古代の光の巨人かも語られない。その辺の設定は説明を受けられたりしましたか。

つるの うかがってないです。

――ご自分の中ではどのように捉えられていますか。

つるの 光の巨人、まさにその通りだと思います。人間が言葉ではない何か、感情がMAXになったときに出てくる、具現化されたキャラクター、神様みたいな存在ですよね。僕にとってはね。

――説明はなく、漠然とウルトマンダイナである、みたいな。

つるの そうですね。本当にそんな感じ。ダイナはダイナ。そこに深い意味を追求していくことではなく、ダイナはダイナっていう感じがします。ただ、ウルトラマンの中では僕は一番イケメンだと思っています。シリーズが出てくるたびに期待はするんですが、やっぱりダイナが格好いいなって、いっつも心の中で思っています(笑)。手前味噌で申し訳ないんですが。横顔とか、たまらんな。トサカのこれ格好いいわ。色がいいんですよね。

──ダイナの赤と青は明るい色ですからね。最後に『ウルトラマンダイナ』の今後の展開に望まれることはありますか。

つるの TVシリーズで実はカットされているところが結構あるんです、尺が足りなくて。最終話は特に、リョウ隊員と廊下で歩きながらしゃべるシーンとか入ってないんですよね。TVシリーズだけじゃ伝えきれてない部分があるんですよ。リョウとアスカの関係性みたいな。ノーカット版を流してほしいなと思ってます。

つるの剛士(つるの・たけし)
1975年5月26日生まれ。
福岡県北九州市出身、藤沢市在住。
『ウルトラマンダイナ』のアスカ隊員役を熱演した後、2008年に「羞恥心」を結成しリーダーとして活躍する一方で、2009年にカバーアルバム『つるのうた』をリリースし35万枚を売上げオリコン1位を記録。続いてセカンドカバーアルバム『つるのおと』では25万枚を売上げ、トータル60万枚のセールスを記録し、以降精力的に音楽活動を行っている。
将棋・釣り・楽器、サーフィン・野菜作りなど趣味も幅広く、好きになったらとことんやらなければ気が済まない多彩な才能の持ち主。
二男三女の父親。

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(C)円谷プロ

ライターぬのまる

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