• 鉄郎の切ない通過儀礼『さよなら銀河鉄道999』
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2022.04.08

鉄郎の切ない通過儀礼『さよなら銀河鉄道999』

(C)松本零士/零時社・東映アニメーション

4月10日(日)19時よりBS12トゥエルビ『日曜アニメ劇場』にて、アニメーション映画『さよなら銀河鉄道999—アンドロメダ終着駅—』が放送される。
1979年に公開されて一大ブームを巻き起こした前作『劇場版 銀河鉄道999』の続編として、2年後の1981年に公開された本作。
少年の旅立ちを描いた爽やかな青春ドラマだった前作からさらに一歩踏み込み、主人公・鉄郎の “少年期の終わり” を描いた少しほろ苦く、そして、力強い骨太の映画だ。

メーテルとの旅を終えて地球に帰ってから2年後。
鉄郎は機械化人に抗するパルチザンに身を投じ、わずかに生き残った人間たちと共に戦い続けていた。
そんなある日、鉄郎のもとにメッセージが届く。
私はメーテル……鉄郎、999に乗りなさい。
ふたたび999に乗り込む鉄郎。
最初に辿り着いた停車駅・ラーメタル星は、メーテルの生まれ故郷だった。
そこで鉄郎は信じられない噂を聞くことになるーーメーテルが機械化帝国の女王・プロメシュームの跡を継いだ、と。
やがてくるメーテルとの再会の時、そして明らかになる “謎” の数々……。
最後の目的地・大惑星雲アンドロメダで鉄郎が知る真実とは?
旅の終わりに待つものとは?

前作『劇場版 銀河鉄道999』で鉄郎は、己の信念を貫き力強く生きる人々と出会った。
アンタレス、ハーロック、エメラルダス、トチローたちの生き様を目にして、鉄郎もまた自分の道を歩き始めた。
そして今作『さよなら銀河鉄道999』で鉄郎が出会うのは、“悲劇” そして “現実” 。
それは、彼が立ち向かわなければいけない “世界” だ。
世界は理不尽に満ちている。
時に、貫こうとした意志は踏みにじられる。
優しいだけではない世界を知り、それでもなお自分の道を歩み続けることができるのかーーつまり、二度目の999号での旅は鉄郎にとって、大人になるための通過儀礼なのだ。

(C)松本零士/零時社・東映アニメーション

アニメージュプラス編集部

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