• 小野大輔の最新ミニアルバムは人との縁、声と楽曲の「繋がり」に注目!
  • 小野大輔の最新ミニアルバムは人との縁、声と楽曲の「繋がり」に注目!
2022.10.18

小野大輔の最新ミニアルバムは人との縁、声と楽曲の「繋がり」に注目!

ミニアルバム『Sounds of Love』をリリースする小野大輔さん

小野大輔さんが6枚目となるミニアルバム『Sounds of Love』を10月19日にリリース! 声優として、またアーティストとして真摯に歩んできた小野さん自身が結んだ縁によって生み出された、ゴスペラーズ、上田麗奈さん、羽多野渉さん、豊永利行さんとの珠玉のコラボがギュッと凝縮された内容になっている。
そんな奇跡のようなこのミニアルバムについて、小野さんにその魅力をたっぷり語っていただきました。

──まず、このミニアルバムの制作がスタートした経緯からお聞かせください。

小野 いろいろあるのですが、やっぱりゴスペラーズさんとのご縁が今回のミニアルバムを作った大きなきっかけになりました。「ゴスペラーズ坂ツアー2021 “アカペラ” #あなたの街にハーモニーを」のボイスキャストとして声で参加させていただき、さらに東京公演では一緒にステージにも立たせていただけたことは、学生時代からゴスペラーズさんが大好きな僕にとってすごく幸せな出来事だったんです。
そんな東京公演の楽屋で「僕の楽曲を作ってくださいませんか?」と勢いでお願いをしてみたところ、嬉しいことに5人ともすごく乗り気になってくださって。今の時代だからこそ歌えるような、そして今の時代だからこそ歌う意味があるような、「人とのつながりを込めた歌を歌いたいです」と伝えて作っていただいた曲の中から、まず選ばせていただいたのが『Sounds of Love』でした。

──『Sounds of Love』を最初に聴いた時の印象をお聞かせください。

小野 まさしく「ゴスペラーズだ!」と思いました。リクエストしたとおり、今の時代だからこそ歌える曲で、さらにその先にある未来に繋がるような不変の愛を描いた曲です。
この曲の仮歌は、贅沢なことに酒井(雄二)さんが歌ってくださっていたのですが、それが本当に素晴らしくて! レコーディングでは酒井さんのイメージを踏襲する形で歌わせていただきました。

──この曲をタイトルチューンにした決め手は何だったんでしょうか?

小野 チーム内で話し合った結果「この曲以外ないよね」という話になりまして。僕としても『Sounds of Love』の言葉の響きや、楽曲のイメージから「小野大輔らしさ」を強く感じたこともあって、迷いなく決まりました。

──今作は、それぞれの楽曲が朗読と繋がる形になっていますね。このアイデアはどんなころから着想を得たのでしょうか?

小野 制作にあたっての打ち合わせの際に「全ての楽曲が物語で繋がっていたら面白いんじゃないか」というアイデアが浮かんだんです。そこで朗読と曲をリンクさせることを決めました。
この試みは、僕のTOKYO FMでのラジオ『Delightful Days』でもやったことがあったので手応えがあって。楽曲をより深く広く表現できるし、声優としてのアイデンティティを朗読に込められるという面白さもあったので、挑戦してみることにしました。

──朗読パートは小説家の青山美智子さんが執筆されています。こちらはどのような繋がりで依頼されたんのでしょうか?

小野 音楽ディレクターから、アイデアの一つとしてミヒャエル・エンデの短編集『鏡のなかの鏡』を紹介されたんです。全てのお話が繋がっていく構成の短編連作で、楽曲と楽曲を物語で繋げて一本の縦軸を作る今回のミニアルバムのアイデアはこれが元になりました。
そんな中、大原さやかさんのラジオ番組の公開録音にゲストとして呼んでいただきまして、そこでお会いしたのが青山美智子先生でした。先生が書かれた小説『木曜日にはココアを』も、『鏡のなかの鏡』のように短編同士が繋がって一つのお話を形作るという作品で、僕の構想していたものにピッタリとハマるなと。このご縁を大事にしたいという思いもあって、執筆をお願いすることにしました。

──青山さんにはどのようなリクエストをされたのでしょうか?

小野 「鏡」をテーマにした朗読をプロローグに、5つの楽曲をそれぞれ繋いでいくことにして、例えば『Sounds of Love』では、鏡に映るのは「自分を取り巻く仲間たち」といったように、それぞれ鏡にちなんだモチーフを決めて朗読を書いていただきました。
5つの朗読と楽曲がそれぞれ重なり合いながら、一つの街での出来事を描いていく……個々のお話としてだけではなく、ミニアルバム全体を通して流れる物語として聴いてくださる皆さんに楽しんでいただけたら嬉しいです。

アニメージュプラス編集部

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