小野大輔の最新ミニアルバムは人との縁、声と楽曲の「繋がり」に注目！

──そして最後は、作詞・作曲を豊永利行さんが担当された『Self Satisfaction』。またすごい曲が出来上がりましたね！

小野　この曲については、制作陣全員が僕のデビューミニアルバム『ひねもす』の最後を飾った『だいすき』のパート2となる曲、つまり「令和の『だいすき』を作りたい」という統一見解を持っていて、そこですぐに僕の頭に浮かんだのがトッシー（豊永さん）でした。彼のステージはエンターテイメント性にあふれていて、見ていて本当に楽しいんです。エモーショナルな楽曲もたくさん書いて歌っていて、お客さんを楽しませることを突き詰めていく姿勢にすごく好感を持っていたこともあって依頼させていただきました。
打ち合わせでもこちらの意図をすぐに理解してもらえました。爽やかなラブソングだと思って聴いていたら、最後にオチが待っているというオーダーをしっかりと盛り込んで作ってくれたのはさすがだなと思いました。

レコーディングでは、「自分大好き」でキラキラなスーパースターを演じつつ、気持ちよく歌わせていただきました。エネルギーがすごく必要でしたが、僕の好きなメロディと音で作られていたこともあって、とても歌いやすかったです。朗読のモチーフは光を反射してキラキラしている「ミラーボール」があるミュージックホールです。この朗読には様々なギミックが詰まっているので、ぜひ聴いて確かめてみてください。

──MVはどんな映像になっていますか？

小野　楽曲をデジタル配信した時に５曲それぞれに楽曲をイメージした一枚絵を付けていて、そのイラストから広がる世界観をリリックビデオとして映像表現していて。「この5枚のイラストは、誰が描いたんだろう？」って思った方もいらっしゃると思うのですが、MVではそのイラストを描いた主人公を僕が演じていて、僕のアトリエから楽曲の世界が広がっていく様を映像で表現してみました。今回収録される5曲はそれぞれ全く違った顔を持ってるんですけど、僕が声優として演じることで楽曲の世界を描いているというイメージですね。撮影は楽曲がとても憶えやすかったこともあって、まったく苦戦しなかったです。かつてないほどにスムーズに録り終えることができました。

──最後に、ファンの皆さんへメッセージをお願いします。

小野　これまで声優として、またアーティストとして活動してきたことで繋がった縁の大切さを強く感じています。そして、その縁で生まれた絆に支えられて今の僕がここにいるんだということを再確認することができたミニアルバムとなりました。改めて今、歌を歌っていて良かったなと思っています。

音楽からもらえるものって、全部ポジティブなものなんです。そして、人と人を繋げていく力にもなる――ぜひこのミニアルバムを聴いていただき、僕からの歌声を受け取ることで皆さんが笑顔になってくれたなら、そして「明日も頑張ろう」って思ってくれたら嬉しく思います。

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