• 『DEATH NOTE リライト2』鬼才・荒木哲郎の出発点に見る魅惑の演出術
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2022.11.05

『DEATH NOTE リライト2』鬼才・荒木哲郎の出発点に見る魅惑の演出術

(C)大場つぐみ・小畑健/集英社・VAP・マッドハウス・NTV・D.N.ドリームパートナーズ

11月6日(日)にBS12トゥエルビ「日曜アニメ劇場」で『DEATH NOTE リライト2 Lを継ぐ者』が放送される。本作は、『DEATH NOTE』TVアニメシリーズ(2006~2007年放送)第27~37話のストーリーに新作カットを加えて再編集した特別版だ。

2003年から『週刊少年ジャンプ』でコミック連載がスタート、2000年代を代表するマンガである大場つぐみ原作/小畑健作画の『DEATH NOTE』第2部の展開が描かれる。
名前を書いた人間を死なせることができるという「デスノート」を手に入れた大学生・夜神月(ヤガミ・ライト)は、救世主「キラ」を名乗り、正義の名の下にノートを使い次々に犯罪者に裁きを下していく。キラ=月の黒き野望を止めるべく、明晰な頭脳で数々の難事件を解決してきた名探偵・L(エル)がたちはだかるも、無念の死を遂げることに。

本作は、キラとしての正体を隠したまま二代目Lとしても活動を始めた月と、Lの遺志を継いでキラを追うニアやメロとの行き詰まる攻防戦が展開する。冒頭、Lと彼の右腕的存在であるワタリのナレーションによって第1部のストーリーが語られる構成になっているので、本作単独でも『DEATH NOTE』独特の世界を存分に楽しむことができるだろう。

そんなアニメ版『DEATH NOTE』を監督したのは、後に『進撃の巨人』で高い評価を獲得し、『ギルティクラウン』、『甲鉄城のカバネリ』、『バブル』などの意欲作を手掛けることになる荒木哲郎だ。
2005年にOVA『おとぎ銃士 赤ずきん』で監督としてデビューした荒木は、本作『DEATH NOTE』で初めてTVシリーズ監督に抜擢され、アニメファンの注目を集めることになった。
そんな荒木の若き日のフィルムをーーまだ荒削りながら非凡なセンスを感じさせる演出を味わうという意味でも、『DEATH NOTE』は必見の作品と言えるだろう。

(C)大場つぐみ・小畑健/集英社・VAP・マッドハウス・NTV・D.N.ドリームパートナーズ

アニメージュプラス編集部

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