• 「ガンプラビルダーズワールドカップ10th」世界大会結果発表!
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2022.12.24

「ガンプラビルダーズワールドカップ10th」世界大会結果発表!

(写真右より)U-14コースチャンピオン・Liu HaoWen(リュ ホ ウェン)さんの「Trails of New Type(トレイルズ オブ ニュータイプ)」、U-20コースチャンピオン・Feng Zhe Kai(フェン ゼ カイ)さんの「-THE LAST ZEON-(ザ ラスト ジオン)」、OVER-21コースチャンピオン、manson ng(マンソン・ング)さんの「Fragments of a Star(フラグメンツ オブ ア スター)」 (C)創通・サンライズ




OVER-21コース3位

「GEX001 - GUNDAM DEUS EX MACHINA
 (ジーイーエックスゼロゼロワン ガンダム デウス エクス マキナ)」
韓国代表 HAN HOYONG(ハン・ホヨン)さん

──受賞の感想は。

ハン・ホヨン うそでしょう!(←ここのみ日本語で)昔からガンプラを集めて作っていました、本当にありがとうございます。

──ガンプラの製作を始めた年齢と、きっかけを教えてください。

ハン・ホヨン 12歳の頃からプラモデルは好きだったんですけれど、偶然に見たガンダムのアニメの魅力にはまって、そこからガンプラを集めて今回の大会に向けて製作して、参加しました。

<講評 古谷>
様々なキットのパーツを使って1体の作品を作り上げるミキシングビルドの手法は、日本エリアでは昔からよく見られますが、最近は世界大会でもそういった作り方をする作品が増えてきまして、世界的に大きな潮流の1つになっているのかな、と思っています。

この作品ではイージスガンダム2体を背中に背負うという大胆なデザインが特徴となっているんですけれども、そこだけではなく、その重量を支える下半身が大きな見どころになっているかと思います。ミキシングビルドの面白さの1つに、ここにこのパーツをこう使ってくるか、というところがあると思うんですけれど、この作品では胸に変形途中のZガンダムのパーツを使ったりして、全体に渡ってそういうアイディアを見ることができました。

そういう作り方だとディテールがごちゃごちゃしてくるものなんですけれど、全体的にモノトーンで塗装をまとめておりまして、差し色に赤を使うなど上品にまとめているのが素晴らしいです。色ツヤも完成度が高くて、全体的に素晴らしい。世界大会3位にふさわしい、最高峰クラスの作品だと思いました。



OVER-21コース2位

「理想を現実にする力」
日本代表 凜パパ(リンパパ)さん

──受賞の感想は。

凜パパ うれしい気持ちもあるんですけれど、やっぱりそれと同じくらい悔しい気持ちが、今は正直あります。日本を代表してここに立って、ガンプラというのは日本から生まれたものなので、日本に金トロフィーを持って帰ってみんなに報告したかった、という気持ちがすごく強いです。でも素直にこの結果は、ものすごくうれしく感じております。楽しんだ先にこういう結果があったということが、何より自分の糧になって、次につながっていくのかな、と。やっと自分の中に、長い長いGPWCの旅が終わったんだなとスッと入ってくる気持ちがあって、ホッとしています。

──ガンプラの製作を始めた年齢と、きっかけを教えてください。

凜パパ 私が模型を始めたのは幼稚園ぐらいから、親に買ってもらって、ハサミとかできってただ組むというくらいでした。学生時代、高校生半ばぐらいまで遊んでいたんですけれど、いったん辞めています。家庭を持って子供がガンプラに興味を持って、一緒にやろうと再開したのがきっかけです。それが大体4年ぐらい前。なので本格的にプラモデルを始めてからは4年ぐらいになります。

<講評 木村>
悔しいと思いますけれども、おめでとうございます。コメントの中にも、あらゆる角度から見て楽しめる作品を、ということで、その通りいろんな角度から見ても楽しめる、隙がない作品なんですね。
キュベレイダムドの塗装表現、特にビビッドな赤、ピンクが発色、明度共に非常に美しく出ております。本体自体の完成度、仕上げ・塗装もさることながら、ベースのスクラッチの精度も非常に高いという風に感じております。

あと一歩という所でしたけれども、例えばベースを少し小さくして、キュベレイをもう少し主役に見せるとか、ライティングを施す、電飾ギミックを入れるということで、この素晴らしいキュベレイダムドを主役に据えるような作品展開、構図にしていくとさらにもっと上を目指せるんじゃないでしょうか。
今回惜しくも2位でしたけれども、次はチャンピオンを目指して、また来年以降頑張って欲しいなと期待しております。



OVER-21コースチャンピオン

「Fragments of a Star(フラグメンツ オブ ア スター)」
manson ng(マンソン・ング)さん

──受賞の感想は。

マンソン・ング 一言に尽きます、皆様本当にありがとうございました!

──ガンプラの製作を始めた時期を教えてください。

マンソン・ング ガンプラ歴は40年ぐらいです。この作品は4年前から作り始めたのですが、コロナで大会に参加することができなくて、今回ようやく発表できました。

──作品のテーマ、一番見てもらいたいところはどこですか。

マンソン・ング テーマは愛と、愛が失われたことです。子供時代『機動戦士ガンダム』のアニメを見た時に、ララァが亡くなった瞬間、そのシーンはアムロ・レイの気持ちを表していました。でもシャアの気持ちが描かれていないので、この作品を通して、シャアの方から見る気持ちを表したいと思いました。

──特にこだわった部分と、メインで使用したガンプラを教えてください。

マンソン・ング 作品全体を1本の棒が支えているので、全体のバランスを保つのにはすごく苦労しました。メインのシャア専用ゲルググは元々の色が赤なので、何の背景もない中でいかに赤を際立たせるか考え、後ろに緑の残骸を置くことで、コントラストを作りました。

<講評 安永>
ゲルググが主役ではあるんですけれども、その背面にエルメスの装甲の一部が残骸のように乗っています。各機体の基本工作はもちろんですが、全体から醸し出されてくる世界観やストーリーが非常に伝わってくる作品です。見入ってしまうようなモノ作りをされたというところで、世界チャンピオンに選ばせていただきました。

<OVER-21コース総評 川口>
ガンプラは皆さんご存じの通り、40年という長い歴史を持つコンテンツです。知識の多寡も大事な要素になる要素になる以上、『ガンダム』世界をどれだけ知っているか、どれがけガンプラを愛しているかが出てくる要素になります。
工作・塗装スキルといった尺度は長年製作を続けることで引き上げることができます。しかしアイデアを形にするという作業においては年齢差は当てはまりません。むしろどのようなアイデアをもって作品製作するかという姿勢が問われるわけです。
その点ではアイデアを形にしアピールする力には、年齢ですとか性別というのは基本的に関係ないに等しいです。もちろん国籍も関係なく、全ての人に力が備わっているものと思います。
自分の作品にかける思いというものを十分に表現することを大事に、これからも作品に向き合っていただきたいという風に考えます。

<全体総評 川口>
今年も素晴らしい作品が世界各エリアから応募いただいて、先ほど順位が決定しました。来年は11回大会を開催することが決まっています。今年残念ながら優勝できなかった方については、来年こそはという意気込みを強めている方も多いと思います。来年の11回大会に向けて、スタートはすでに切られているようなもので、皆さん多くの方がスタートラインにいらっしゃいます。

今回のファイナリストの作品は各エリアの作品ということでWEBにも掲載されることと思います。そうした作品を見て、自分であればこうする、ここのところはこういう風に処理すれば良いのか、など様々な発見、気づきがあると思いますので、他の人の作品を見る目を、これを機会に養っていただきたいと思います。

(C)創通・サンライズ

アニメージュプラス編集部

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