• 木村拓哉が演じたジブリNo.1イケメン・ハウルが放つ色気!【金ロー】
  • 木村拓哉が演じたジブリNo.1イケメン・ハウルが放つ色気!【金ロー】
2023.01.05

木村拓哉が演じたジブリNo.1イケメン・ハウルが放つ色気!【金ロー】

(C)2004 Studio Ghibli・NDDMT


★守られたい?守りたい?ハウルの〈色気〉の正体★
実は、宮崎監督作品でハウルほどストレートな “イケメン” が登場するのは珍しい。
古くは『ルパン三世 カリオストロの城』のルパン、『風の谷のナウシカ』のアスベル、さらに『天空の城ラピュタ』のパズー、『紅の豚』のポルコ、『もののけ姫』のアシタカなどなど、少年・青年・オジサンと年代を問わず魅力的な男性キャラは多数登場するが、いずれも活き活きとした生命力、逞しさ、優しさといった個性すべてを含めて “魅力的な男性” として描かれている。
『千と千尋の神隠し』のハクはハウルと双璧をなす美形だが、人間離れした神秘的な存在というイメージが強く “イケメン” という表現では少しズレてしまう。
もちろんハウルが見かけだけのキャラと言いたいわけではないが、それでもやはりジブリアニメのイケメンといえばハウルがNo.1だということに、異論がある人は少ないのではないだろうか。

映画冒頭、ソフィーと出会う初登場のシーンからハウルは皆を魅了する。
兵士たちに絡まれた彼女をエスコートする様子はちょっと強引だがスマート。そして自分が追われていると気づいた次の瞬間、ソフィーを華麗に空中散歩へと誘うーーそれはもう、ソフィーでなくとも惹かれてしまうだろう。

ハウルの大胆不敵な行動力は魔法使いとしての実力と自信を感じさせるし、ソフィーのピンチを救い、ひたむきに守ろうとする姿は優しく逞しい。少しワガママでマイペースなところもエネルギッシュだ。
だが生活を共にする中で、ハウルは驚くほど “ダメ” な面も少しずつ見せてくる。
城の中は散らかり放題、風呂場も汚れ放題で、日常生活はとにかくだらしない。また、実は見栄っ張りで自分の美しさを気に掛けていたようで、ソフィーのおかげで髪の色が変わってしまった時は「美しくなかったら生きていたって仕方がない」と弱音を吐いたりする情けない面もある。

そして彼の魔力は悪魔との契約によって高められており、魔法を使い続けると大変なことになるという大きな秘密と危険を隠し持っていた。
自由気ままに見えて、本当は不安や嫌なことから逃げ回っていた。それがハウルという青年の素顔だと気づいたソフィー。
自分を守って新しい世界を見せてくれるハウルを、自分も守ってあげたい。
その気持ちに向き合った時、ソフィーの中に本当の “愛” が芽生える。

ハウルという〈美しい魔法使い〉の光と闇、その両面が彼の本質であることを知り、理解し、寄り添うことで彼を愛するーーそこにも物語の大事なテーマが隠されているのだ。
そして、そんな風に両義的で、強く逞しい一方で脆く儚いハウルというキャラクターに、木村拓哉という俳優の存在感が重ね合わされることで漂う色気こそが、『ハウルと動く城』という映画に文字通り大事な “色” を与えているのではないだろうか。
今回の放送でもぜひ、木村拓哉が演じるハウルの華麗な一挙手一投足に魅せられながら、その存在のすべてを受け止めてみよう。

※宮崎駿監督の崎はたつさき
(C)2004 Studio Ghibli・NDDMT

アニメージュプラス編集部

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