• 島本須美が大サービスで応えた『アニメージュとジブリ展』ナイトツアー
  • 島本須美が大サービスで応えた『アニメージュとジブリ展』ナイトツアー
2023.01.17

島本須美が大サービスで応えた『アニメージュとジブリ展』ナイトツアー

(左より)竹谷隆之監修の「風使いの腐海装束」を挟んで島本須美さん、スタジオジブリ西岡純一さん (C)Studio Ghibli

現在スタジオジブリの原点を振り返る展覧会「アニメージュとジブリ展」が松屋銀座8Fイベントスクエアにて開催中、13日には『風の谷のナウシカ』のナウシカ役、『ルパン三世 カリオストロの城』のヒロイン・クラリス役などを演じた声優の島本須美さんと一緒に会場を巡るナイトミュージアム企画が実施された。

1978年に創刊され、現在もアニメーションの最前線を紹介し続けるアニメ専門誌『アニメージュ』。本展示はスタジオジブリの取締役プロデューサー・鈴木敏夫が同誌の編集者として活躍していた時期(1970年代末から1980年代)に焦点を当て、アニメがヤングカルチャーとして認識され始めた時代、『機動戦士ガンダム』の大ヒットにより質的にも量的にもアニメが大きく飛躍するブーム期、そして鈴木氏が後のジブリにつながる高畑勲・宮崎駿両監督と繋がることで『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』の製作に傾倒するまでの道のりを紹介していく。

島本さん、解説役として招かれたスタジオジブリ広報の西岡純一さん、そして30名の参加者が松屋銀座閉店直後の夜8時に会場入口に集合。「私もまだ(展示を)観ていないんです、一緒に楽しみましょうね」という島本さんに誘われ、参加者たちは会場内へ。

前回の銀座展ではなかったオモチャコーナーで『タイムボカン』シリーズのアイテムを見つけた島本さんは、同シリーズが声優になって初めてスタジオ見学に行った現場だったことや、シリーズ第3作『ゼンダマン』にゲスト出演した思い出などを語った。

アニメージュ創刊号にスポットを当てたエリアでは「78年の創刊時、まだ宮崎監督は大きく扱われていないですね」という西岡さんの言葉を受けて「当時は高畑監督の方が名前は大きかったですね。でも翌年『カリオストロの城』が公開されますから」と島本さん。アニメブームが盛り上がる中、徐々に宮崎監督の才能に注目が集まっていく流れを押さえながら、続く『機動戦士ガンダム』のエリアへ。コメントを挟みながらも「皆さん、好きなところを観て下さいね。私たちの声は聴きながらで大丈夫なので」と、島本さんは展示を楽しむ参加者への気遣いを忘れない。日本武道館で開催されていた「アニメグランプリ」の映像では、女性声優部門1位を獲った島本さんの姿に皆が注目する一幕も。

『カリオストロの城』エリアでは島本さんがクラリスの名台詞を再現、参加者から大きな拍手が。声優デビュー1年目で獲得したメインヒロイン役だったが、周りがベテランばかりで「とても緊張しました」と島本さんは当時を振り返った。
高畑勲監督作品のエリアでは「私『赤毛のアン』のオーディションを受けて落ちたんですけれど、その時の私のオーディションの声を聞いて宮崎さんがクラリスのオーディションに呼んでくれたんです」と語り、「思うことが叶わなくても大丈夫、頑張っていればきっと誰かが見ていてくれているから」というメッセージを送った。


※宮崎駿監督の崎はたつさき
(C)Studio Ghibli

アニメージュプラス編集部

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