• 舞台『となりのトトロ』が英国の演劇賞を席巻! 最優秀演出賞など5冠に輝く
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2023.02.14

舞台『となりのトトロ』が英国の演劇賞を席巻! 最優秀演出賞など5冠に輝く

Photo by Manuel Harlan (C)RSC with Nippon TV. (C)Studio Ghibli

英国の権威ある演劇賞『第23回WhatsOnStage Awards』の授賞式が2月12日にロンドンで行われ、スタジオジブリのアニメーション映画を舞台化した『My Neighbour Totoro』(『となりのトトロ』)が、最優秀演出賞など最多の5冠を獲得した。

『となりのトトロ』は、1988年公開、宮崎駿監督のアニメーション映画。病気の治療で病院にいる母親の近くに住むため、郊外へ引っ越してきたサツキ、メイの姉妹が森で出会った不思議ないきものトトロとの交流を描く物語。
幼い姉妹と美しい日本の自然、そして奇妙ないきものたちとの交流を描き、幅広い世代に支持され続けているファンタジーだ。

映画で音楽を手掛けた作曲家の久石譲が舞台化を提案し、宮崎駿監督がこれを快諾したことで始まったプロジェクト。久石譲がエグゼクティブ・プロデューサーを務め、イギリスの名門演劇カンパニー、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)と日本テレビが共同製作し、舞台化した。

昨年10月8日~今年1月21日までロンドンのバービカン劇場で上演した舞台は、久石譲の音楽、原作を尊重した世界観、そしてRSCならではの作劇力で観客の心をつかみ、13万3000枚のチケットは完売。連日万雷の拍手とスタンディングオベーションが続き、ガーディアン紙をはじめ多くの劇評で五つ星を獲得するなど、高評価を得ていた。

最優秀演出賞を受賞したフェリム・マクダーモットは授賞式で「原作の精神に導かれるように、皆で一丸となって作り上げたショーです。パンデミックで街に人がいない中、バービカン劇場で様々なトライを続けました。キャストは卓越したアンサンブルでこのショーを育み、お客様の気持ちが加わって完成しました。私はこの賞を、個人としてではなく、チームとして受け取りたいと思います」と喜びを語った。

受賞したのはほかに、舞台美術、照明デザイン、音楽監督、音響デザインの各賞。ノミネートも最多の9部門だった。
4月には英国演劇界で最も注目されるローレンス・オリヴィエ賞も控えており、さらなる受賞も注目されている。

【My Neighbour Totoro 第23回WhatsOnStage Awards 受賞一覧】
・Best Direction(最優秀演出賞)- Phelim McDermott(フェリム・マクダーモット)
・Best Musical Direction/Supervision(最優秀音楽監督賞)- Bruce O‘Neil(ブルース・オーネリ)and Matt Smith(マット・スミス)
・Best Set Design(最優秀舞台美術賞)- Tom Pye(トム・パイ)and Basil Twist(バジル・ツイスト)
・Best Lighting Design(最優秀照明デザイン賞)- Jessica Hung Han Yun(ジェシカ・ハン・ハンユン)
・Best Sound Design(最優秀音響デザイン賞)- Tony Gayle(トニー・ゲイル)

>>>『MY NEIGHBOUR TOTORO』場面写真を見る(写真4点)

Photo by Manuel Harlan (C)RSC with Nippon TV.
(C)Studio Ghibli

アニメージュプラス編集部

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