優しさにあふれた『デッカー』チーム――中村さんが撮影中、『デッカー』チームの絆を感じた瞬間を教えてください。中村 皆さんとにかく周りの人に気を配っている印象を受けました。大輝くんはよく私のことを気遣って声をかけてくれたり、(村山)優香ちゃんは「さっきの蹴り、カッコよかったです!」と感想を伝えてくれたりして。
松本 「ゲストの方も入りやすい空気でやってほしい」とは、スタッフさんにTVシリーズのときから言われてきたことだったんです。『最終章』でも加弥乃さんが入りやすいように、と意識して行動していました。
中村 特に印象に残っているのが、カナタが命を落としたシーンの撮影で。ノブ(大地伸永さん)がそこで涙が止まらなくなってしまい、(宮澤)佐江ちゃんがスタッフさんにティッシュをお願い、とジェスチャーを送っていたんです。傍から見ていてとても優しい、思いやりの結晶みたいなチームだと感じました。
――とても素敵なチームだったんですね。『最終章』を二度、三度観賞するうえで注目してほしいポイントはどこでしょうか?中村 一度観ただけでは気づけない、「そういうことか」と繋がっていく要素が作品の中に散りばめられているんです。映画館で観られるハネジローの前説も、本編を観て気づく仕掛けがあって。そういうところを探しながら何度も観てほしいですね。
松本 TVシリーズのころからですが、ミニチュアに僕たちキャストやスタッフさんの名前が入った建物があるんです。デジタル掲示板で流れる文字に入っていたこともあって、細かい遊び心が面白いなと思いました。今作だと美術の木場(太郎)さんの名前が入っていたかな? 細かいところにまで目を配って、気づいていただければと思います。
中村 ミニチュアの名前は私も全部は回収できていないと思うので、探してみます!
(C)円谷プロ (C)ウルトラマンデッカー特別編製作委員会
――最後にファンへメッセージをお願いします。中村 ディナスの心にずっとダイナさんがいて、私の心にずっとティガがいたみたいに、ウルトラマンディナスが誰かの心に残るウルトラマンになれていたら嬉しいです。そして、いつか皆さんの前にまたディナスが現れる日が訪れたら、と願っています。
――ラストでディナスもカナタたちと旅立ちましたからね。中村 そうなんです。カナタたちと一緒に再登場する可能性はあるのかなと。
松本 またカナタとディナス、共演したいです!
中村 その日のために、これからも頑張っていきます! 応援のほど、よろしくお願いします。
松本 僕たちGUTS-SELECTはそれぞれ、自分たちの夢や未来に向かって別々の道を歩み出しました。これから何年後になるかはわかりませんが、成長して戻ってくる日のために僕たちも頑張りますし、皆さんも『ウルトラマンデッカー』をずっと愛し続けていただければと思います。
(C)円谷プロ (C)ウルトラマンデッカー特別編製作委員会