• 『劇場版 美しい彼~eternal~』萩原利久と八木勇征が語る「ブレない平良&乙女な清居」
  • 『劇場版 美しい彼~eternal~』萩原利久と八木勇征が語る「ブレない平良&乙女な清居」
2023.04.16

『劇場版 美しい彼~eternal~』萩原利久と八木勇征が語る「ブレない平良&乙女な清居」

(左から)萩原利久さん、八木勇征さん 撮影/能美潤一郎


【利久は太陽のような存在】

――ドラマ・劇場版とお二人で「ひらきよ」として駆け抜けてこられる中で、お互い印象が変わったところなどありましたか?

八木 基本印象は変わっていないですね。利久はとてもフレンドリーで明るくて、太陽のように周りの人を照らしてくれる存在だと思っています。シーズン1の時からその印象はずっと変わらないです。

萩原 僕も勇征の印象はシーズン1の時から変わっていないですね。シーズン2でも自分の知っているままの勇征がいてくれて、それがすごく心地よかったので、いい意味で変わらないでいてくれたことが嬉しかったです。

変わったところを挙げるとするなら、より食べるようになったことくらいかな。いや、シーズン1の時からたくさん食べていたから、そこもあまり変わっていないかも?

八木 うん、ずっと食べていたね。

萩原 シーズン2以降も変わらず食べ続けてくれました。

八木 逆に利久はちょっと食が細くなってきている気がする。

萩原 どうだろう? 若干細くなっているかもしれない。

八木 だって胃もたれとか気にするんだもん。

萩原 するでしょ、胃もたれ!

八木 しないよ!

――(笑)。では、お互いのどんなところに役者としての魅力を感じますか?

八木 利久はオンとオフがすごくはっきりしていて、その切り替えが「すごいな」と思っています。オンになった時の100%の利久は印象がガラッと変わるんです。自分でそういうスイッチを持っているところは、とても羨ましいですし、尊敬している部分でもあります。

萩原 僕は逆に、勇征が朝から晩まで100%の状態で居続けられるところが「すごいな」と思っていました。僕はオンとオフを切り替えないとやれないというのが本音で、勇征には100%を出し続けられる圧倒的な体力とパフォーマンスがある。だからこそ現場を引っ張ってくれていたし、僕も助けられました。

【平良が清居を見るときの目の温度は48.5度!?】

――改めて、それぞれ演じてこられた役に対してどんな思いがありますか。

八木 清居は当初クールで無口、人と違うことをしているツンツンした子という感じだったのですが、物語が進むにつれて「めちゃめちゃ乙女やん!」と思うようになりました。好きなものに対して、うまく気持ちを表に出せない不器用なところがあるんですよね。
自分の中に譲れないものがあっても平良には譲ってしまったり、来てほしいところまで平良を引っ張り上げようとしていても、彼がきつそうにしていたら寄り添ってあげたり……結局甘々なんですよね。そういうところも含めて、全部が可愛いキャラクターだなと思います。

萩原 平良は鈍感だし、わがままだし、手のかかる子ですが、だからこそ演じる上ではとても楽しかったです。ただ、シーズン2と劇場版に関しては、演じるのが難しかったです。
シーズン1の時は遠くで見ているだけだったのですべて自己完結していたのに、シーズン2以降は根っこの部分が変わらないのにコミュニケーションしていかなきゃいけなくなったので。撮影では、監督の酒井(麻衣)さんや勇征と相談しながら試行錯誤していく日々でした。
正直、こんなに難しいとは思っていなかったです。でも、たくさん頭を使って撮影していけたことは、僕にとってとても良い経験になりました。こんなに長いスパンで一つの役と向き合う機会もなかなか無いと思うので、平良を演じられて本当に良かったと思っています。

――シーズン1の時は特に平良の目線を意識していたそうですが、コミュニケーションをとるようになったシーズン2・劇場版ではいかがでしたか?

萩原 シーズン2以降もそのベースは変わっていませんね。ただ、シーズン2以降はモノローグ以外の会話が増えたので、これまでの目線に加えてコミュニケーションしていく上での伝え方も大事なポイントとなりました。

――ちなみに、萩原さんの目を見て八木さんは「目の温度が36.5度だ」とコメントされたそうですが、その温度は変わりましたか?

八木 シーズン2や劇場版の大事な場面では全然違いました。

萩原 何度くらいなんですか?

八木 そのときはね、48.5度くらい。

萩原 熱いね! 火傷しちゃうよ(笑)。

八木 清居と向き合う時の目の温度は上がっていると感じましたね。逆に自分の敵として認識している相手を見る時は、目にキャッチライトが一切入らなくなる。劇場版でそれを一番感じたのは、廃工場のシーンでした。違う映画が始まったのかと錯覚するくらい怖かったですね。

寺林 沙樹

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