【シーズン1のラストシーンには心を大きく動かされた】――ドラマ・劇場版を通して、一番お二人の心が揺れたシーンはどこですか?八木 やっぱり平良が同じステージで清居の写真を撮りたいと言ったシーンですかね。清居はずっと平良にそうなってほしいと思っていて、何度も何度もそこまで平良を引き上げようとしたので、あそこは一番心が動いたシーンです。
萩原 どこか一つ挙げるとしたら、シーズン1のラストです。お互いすごく強い気持ちがあるのに、ずっとすれ違い続けたのがシーズン1で、あのラストシーンがあったからこそのシーズン2、劇場版だと思うので。
シーズン2以降は、もうすでにある関係の中でどう二人が進んでいくのかという話ですが、シーズン1のラストは何の保証もない世界の中で一つ重なって上手くいって……というシーンなので、今振り返ってもあそこは大きく心を動かされたシーンかなと思います。
【「愛」について平良と清居から学んだこと】――お二人は平良と清居から「愛」についてどんなことを学ばれましたか?八木 自分のことを神として信仰している相手に対して、その認識を変えるというのはとても大変なことだと思うんです。その大変さを理解していながら、「認識を変えてでも一緒にいたい」と執着する気持ちは、僕には無いものでした。愛するゆえに執着する気持ちは、平良と清居から教えてもらったことだなと思います。
――信仰といえば、劇場版の予告でも、平良が押し入れに清居の祭壇を作っている場面がありました。八木 自分が付き合っている相手がそれをやっていたら驚きはしますが、今なら「こんなに好きでいてくれるんだ」と思えるかもしれません。
萩原 本当?
八木 びっくりするとは思うけど(笑)。清居を演じて変わった部分というか、新しく発見できた部分だと思います。
――萩原さんはいかがですか。萩原 平良も清居も、相手に対して究極にまっすぐじゃないですか。濁りのない綺麗な愛を二人とも持っていて、それを伝えようとする気持ちだけは二人とも強くて。こじらせて回り道もたくさんしたけど、まっすぐ気持ちを持ち続けていれば成り立つものだと二人から教えてもらいました。
【最後に】――最後に、映画を何度も観に行かれる方もいらっしゃると思うので、そんな方向けのニッチな楽しみ方があれば教えてください。萩原 撮影の途中で僕が髪を切りすぎてしまったので、何度も観てくださる方には、僕の髪型からそれぞれのシーンの撮影順を当ててもらえたらと思います。
八木 髪型から逆算してね(笑)。
萩原 本当に何度も観て「もう見るところがないよ!」という方はぜひ(笑)。あと、途中で体重が2キロ増えたので、そこもぜひ気付いてもらえたら。
八木 よーく見ても気付けないレベルです(笑)。
萩原 勇征に勧められて、ちょっとお菓子を食べすぎちゃったんです。
八木 おい(笑)!!
>>>二人の距離の近さにドキドキ! 萩原利久さん、八木勇征さん撮り下ろしカット(写真17点)撮影/能美潤一郎<萩原利久>スタイリスト/鴇田晋哉ヘアメイク/カスヤユウスケ(addict_case)<八木勇征>スタイリスト/伊藤省吾(sitor)ヘアメイク/大貫希代美(Luana)