• 【独占】内田真礼も絶叫!嫌すぎて気持ちいい『アムリタの饗宴』の恐怖
  • 【独占】内田真礼も絶叫!嫌すぎて気持ちいい『アムリタの饗宴』の恐怖
2023.06.02

【独占】内田真礼も絶叫!嫌すぎて気持ちいい『アムリタの饗宴』の恐怖

ヒロイン・たまひ役を演じる内田真礼/撮影:大山雅夫


ーー出演が決定して、最初に台本を読まれた時はどう感じましたか。

内田 実はアニメ作品で、ホラーって意外と少ないですよね。だから私としては「わぁ、ホラーが来ちゃった」と……ワクワクしました(笑)。
AパートとBパートで台本が分けられていて、先にAパートを録った段階では核心に迫る部分がまだ描かれていなかったんです。しばらく経ってからBパートの収録になり、全体像が見えた時は……(ヒロインが)いろいろなことに巻き込まれて「かわいそうに」という感情が生まれました(笑)。
たまひ、本当に大変ですよ。友達もみんな犠牲になり、自分も危機に……とてつもない状況に巻き込まれて、精神的にも体力的にも削られていきます。

——ヒロイン・たまひは、どんな女の子という印象を抱きましたか。

内田 この作品にはたまひのほかに、由宇(ゆう)、陽(あき)という、3人の女の子が出てきます。その中でたまひは、普段3人でいる時はニコニコしている本当に普通の女子高生。等身大の女の子なので、観ている方にも非常に共感していただきやすいと思います。
アニメーションならではの魅力的な表現をする部分と現実味を帯びたリアルな部分、その両方をバランスよく取り入れるように演じたので、かわいい女の子たちの恐怖に歪む表情が、映像はもちろん声でも感じていただけると思います。

ーー内田さんご自身も、ホラー作品はお好きだそうですね。

内田 はい、ゲームや映画などで楽しんでいます。個人的には血がバシャッと飛び散ったりするスプラッター系よりは、じんわりと気持ち悪いような “ヒタヒタ系” が好きです。家で観ていて、そのあとトイレに行けなくなっちゃう感じというか(笑)、「もしかしたら、妖怪は本当にいるかも?」って思わせてくれるような、日本的なホラーが好きです。

ホラー・サスペンス系の小説も読むのですが、1ページめくった後に何が起きているかわからないことの怖さ、気持ち悪さが逆に気持ちいいという感覚も、あるかもしれないですね。

ーーこの『アムリタの饗宴』も、そういうタイプのホラー作品です。

内田 映画の本当の最初、たまひたちが登場してきた次の瞬間から、すぐ異様な世界に巻き込まれます。そのあと謎の存在と出会ってからも、「何だ!? これ何だ!?」という展開がずっと続くんです。
「何だかヤバいところに来てしまった」という気持ち悪さや、「どうすれば抜け出せるのか」というヒントさえも得られない不安感が、常に映像から漂ってきます。

さらに何と言えばいいのか……坂本監督が人をホラー感覚へと引き込む技なんでしょうか、起こることひとつひとつが、本当に嫌な感じです(笑)。やられたら嫌なことが、次々と降ってきます。
収録でシーンごとに録っている時はまるで監督の頭の中を少しずつ覗いているような感覚でしたが、それを1本の映画として通して観た時に、どのくらいのダメージを受けるのか……相当にずっしりくるんじゃないかと思います。

ーー徹底的に観る者を怖がらせる。まさにホラーならではの魅力ですね。

内田 その通りですね。「まだ来るの? もういいよ!」と感じながら、さらにその1歩先をいく作品になっているので、そこが意地悪と言うか(笑)、本当に魅力的だなと思います。
ホラー好きの方にはぜひ観ていただきたいですし、刺激がほしかったりドキドキしたかったりする方ならきっと楽しめると思います。

いろいろなアニメーションがありますが、ホラー作品の良さは普段経験できないことを映像のなかで追体験できて、一瞬の爽快感を得られるところだと思います。
私自身も、たまひの叫びが心に届くように、全力でアフレコに挑みました。ぜひ観ていただいて、この恐怖を体験していただければと思います!

内田真礼(うちだ まあや)
12月27日生まれ。東京都出身、アイムエンタープライズ所属。主な出演作は『うる星やつら』(三宅しのぶ役)ほか。
撮影/大山雅夫

>>>内田真礼撮りおろしショット&『アムリタの饗宴』恐怖場面を見る(写真13点)

(C)SakuSakamoto / zelicofilm,LLC

アニメージュプラス編集部

RECOMMENDEDおすすめの記事

RELATED関連する記事

RANKING

人気記事