昨年アニメ『名探偵コナン』のスピンオフ作品『名探偵コナン ゼロの日常』のエンディング主題歌「Find the truth」でデビューした現在15歳のRainy。が、『名探偵コナン』エンディングテーマとして話題の「…and Rescue Me」を収録した1stシングル『…and Rescue Me』をリリース。同曲をはじめカップリング曲「世界は君とはじまる」も、GARNET CROWのAZUKI七が作詞を手がけるなど、GARNET CROWをリスペクトした1枚に。Rainy。がGARNET CROWへの思いと今後の展望を語った。(後編/全2回)
<前編>『名探偵コナン』話題のED曲を歌う【Rainy。】歌声に込めた想いを語る■Rainy。の楽曲としてシンプルにその曲と向き合った――カップリング曲「世界は君とはじまる」の歌詞も、AZUKI七さんの書き下ろしです。Rainy。:信じられないくらいうれしいです!
――GARNET CROWのことは、もともと知っていたのですか?Rainy。:はい。『名探偵コナン』のテーマソングを歌っていらっしゃるので、それで存じあげてはいましたが、今回書き下ろしてくださるということで、改めて楽曲を聴き直しました。どの曲も聴く人に考えさせるような表現がたくさんあって、歌詞だけをみるとどこかフワフワとして滲んでいると言うかハッキリ見通せない印象もあるのですが、その中には必ず確信的な一言があって、それによって聴く人をハッと惹きつけるものがあるなという印象でした。カップリング曲の「世界は君とはじまる」も、タイトルの一言がサビの最後に入っていて、これが曲全体の決め手となっているなと思いました。
――GARNET CROWはAZUKI七さんの歌詞に加えて、ボーカル中村由利さんの声質や歌い方もポイントになって“GARNET CROW節”みたいなものができていました。歌い方や歌声については、どんな風に考えて歌いましたか?Rainy。:私は曲調によっていろいろな歌い方をしていて、1stアルバム『Rainy。UNIVERSE』でも、可愛い曲からバラード曲まで多彩なジャンルを歌っています。その時と同じ感じと言うか……「…and Rescue Me」の時もそうでしたけど、まずは何も考えず感じたままに歌ってみて、その上でディレクターさんと相談しながらより良いものを目指そうという意識でした。だからAZUKIさんが書いてくださった歌詞ではあるけど、Rainy。の楽曲としてシンプルにその曲と向き合いました。
■梅雨生まれですが夏は大好きで、それは儚いイメージがあるから――「世界は君とはじまる」のサウンドは南国っぽい雰囲気で、歌詞には〈青い夏〉というワードも出て来ます。もう1曲GARNET CROWの「夏の幻」のカバーも収録していて、夏の1枚といった印象ですけど、そこは意識したのですか?Rainy。:いえ、完成してみたら、たまたま夏の1枚になっていたという感じです。でも「世界は君とはじまる」は最初に〈WOW WOW WOW WOW WOW〉というコーラスが入っていて、夏フェスみたいなところでここをみんなと一緒に歌ったら絶対楽しいだろうなと思いました。私の中で〈君〉は聴いてくださる皆さんのイメージなので、ここから皆さんと私の世界が始まるみたいな感じですね。
――ちなみに、夏はお好きですか?Rainy。:梅雨生まれですが夏は大好きで、それは儚いイメージがあるからです。夏休みの期間は限られているし、その中で旅行や遊びに行ったりして思い出を作って、大人は夏になるといつかの夏の思い出を思い出すし、学生は夏休みの終わりギリギリに宿題の作文を書きながら、「この夏はああだったな」と思い出す。そういう儚さがすごく好きです。