• 【本日開催】「手塚治虫 ブラック・ジャック展」最大規模の原画展示で味わう名作の軌跡
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2023.10.06

【本日開催】「手塚治虫 ブラック・ジャック展」最大規模の原画展示で味わう名作の軌跡

第1室「B・Jとキャストたち」のフォトスポット(C)Tezuka Productions

10月6 日(金)から「手塚治虫 ブラック・ジャック展」が、六本木ヒルズ森タワー52 階・東京シティビューにて開催中だ。数多くの貴重な原画と共に作品世界に浸ることができる、まさにファン必見の展示となっている。

無免許で高額の報酬を要求するもその腕前はまさに神業の域に達し、世界中にその名を轟かせる謎の天才外科医「ブラック・ジャック」。彼の元へは数多くの難病や苦難を抱えた患者が足を運び、様々なドラマが展開されていく――。
1973年から約10年に渡って「週刊少年チャンピオン」で連載された手塚治虫の漫画『ブラック・ジャック』は、1話完結のスタイルで様々なジャンルを取り込んで描かれる医療ドラマとして人気を博し、今なお多くのファンに愛され続けている。

本展は、「週刊少年チャンピオン」に掲載された531点の直筆原稿と200以上のエピソードを紹介・展示する『ブラック・ジャック』史上最大規模の展覧会となる。
エントランスに入ると、ブラック・ジャック邸の居間と手術室を再現したスペースと、作中の名セリフを壁一面に飾ったフォトスポットが。さながらマンガの世界に入ったような気分を楽しめて、早くも気分は上がってくる。

第1室「B・Jとキャストたち」は、「天才外科医 B・J、“おくたん” ピノコと名医たち」と題して、各キャラクターを登場エピソードと共に紹介していく。
そして続く第2室「B・J誕生秘話」は、ヒット作が出せない上に虫プロ商事・虫プロダクションを倒産させるなど、まさにどん底の状態にあった手塚が手がけた作品であったこと、医療をテーマにした漫画を少年誌に連載するという大胆な発想など、作品スタート時の状況が貴重な資料や関係者の証言映像などで明らかにされていく。
そして、記念すべき第1話「医者はどこだ!」全ページほか、連載初期の原稿がここで見ることができる。

第3室「B・J曼荼羅」からは、さらにバリエーションに富んだ展示内容に。
『ブラック・ジャック』の膨大なエピソードの中から、10のキーワードを柱にして140話分のエピソードを原画と共に紹介。
「B・J遍歴」「命VS金」「手術は成功したが…」「人体の神秘」「人でないものの命」など、バラエティに富んだ切り口で紹介される、ジャンルを問わないストーリーの豊かさに、改めて手塚治虫という稀代の漫画家の才能に驚かされること間違いなしだ。


第4室「B・J蘇生」では、人体や医療・描かれた時代を反映するエピソードをセレクトして、原画を展示。
そして最後の「カミカイ」は文字通りの神回=第13話「ピノコ愛してる」、第155話「コマドリと少年」、第49話「二つの愛」が全ページ展示されている(扉絵を除く)。

展示を堪能したあとは、特設ショップ「崖の上の一軒家」へ。50周年を記念したアート・ブック(B4大型・176ページ・ハードカバー)ほか、展覧会会場限定のオリジナルグッズや、人気ファッションブランド「glamb」とのコラボレーショングッズなど様々なジャンルのアイテムと出会うことができる。

そして展覧会会場に隣接するレストラン「THE SUN&THE MOON」では、2種のノンアルコールカクテル「ピノコラーダ」「ブラック&ストーミー」とコーヒー、紅茶、ハーブティー約20種類のフリードリンクと様々なスイーツを楽しめる「ピノコのピンクアフタヌーンティー」というオリジナルコラボレーションメニューが登場する。

連載開始から50年を迎え、古びるどころか新たな読者を獲得し続ける『ブラック・ジャック』。その魅力の真髄を間違いなく感じることができる本展示は、ぜひ余裕をもって来場してほしい。原稿に見惚れているうちに、あっという間に時間が過ぎてしまうこと間違いなしなのだから。

※手塚治虫の「塚」は旧字体

(C)Tezuka Productions

アニメージュプラス編集部

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