■13年前に戻ったらフランスJapan Expoの授賞式に出たい
――ちなみに「GET BACK」がオープニングテーマになっているアニメ『帰還者の魔法は特別です』は、主人公が13年前に戻るわけです。FLOWの13年前というと、アルバム『MICROCOSM』を出した頃ですが、その頃のことで印象に残っていたり、何かやり直したいことはありますか?
TAKE:『MICROCOSM』は、フランスで開催されている“Japan Expo”で、2011年度の“最優秀J-MUSICアルバム賞”を受賞した作品です。ただ、その授賞式に出ることができなかったので、その時に戻れたらフランスに行って直接盾をもらいたいです。
KEIGO:そもそも、受賞したことを知らなかったんです(笑)。たまたま現地に行っていた事務所のスタッフが代わりに盾をもらって帰ってきて、「おまえら獲ってたぞ」って、そこで僕らも初めて受賞したことを聞いたという。でも、翌年行かせてもらったんだよね。
TAKE:そうそう。受賞の翌年にJapan Expoの一環で、初のフランス公演をやらせてもらいました。
■海外は19カ国、62公演を実施
――『MICROCOSM』には、「CALLING」や「Sign」など、今でもライブで人気の曲が収録されていました。
TAKE:「Sign」は我々の曲の中でもストリーミングで一番再生されていて、今年2億回を超えたんです。そういう意味でも思い出深いアルバムだし、『NARUTO -ナルト- 疾風伝』との出会いによって、そういう道が開けていったなと実感します。
――『NARUTO -ナルト- 疾風伝』、『交響詩篇エウレカセブン』、『コードギアス 反逆のルルーシュ』と、FLOWは息の長いアニメ作品との関わり合いが多いですね。
KEIGO:そうですね。海外に行っても、この3作品の楽曲はすごく人気があります。海外でライブをやって感じるのは、今や日本も海外もアニメに関して時差が無いということ。それぞれ好きなアニメがあって、推しキャラクターがいて、日本と同じような楽しみ方がされています。
TAKE:その作品の思い出に、僕らの楽曲も加えてもらえていたら、そんなうれしいことはないです。
――海外は何カ国行ったのですか?
TAKE:19カ国、62公演です。今年も夏にブラジルとインドネシアに行きました。
■ここをスタート地点に、もう1ランク上のステージへ
――では最後に、2024年に向けての展望を。
GOTS(B):今年は『FLOW 20th ANNIVERSARY SPECIAL LIVE 2023 ~アニメ縛りフェスティバル~』をやって、アルバムも『Voy☆☆☆』『FLOW THE COVER ~NARUTO縛り~』という2枚をリリースして、12月には大阪と神奈川で『FLOW THE CARNIVAL 2023 ~NARUTO縛り~』の開催も予定されています。今年もまだまだやることがいっぱいですし、来年も今年以上に忙しく、でも楽しくやりたいですね。
KEIGO:今年は20周年を迎えられた喜びがあり、フェスにいっぱい出させてもらったり、いい思いをいっぱいさせてもらいました。『FLOW THE CARNIVAL 2023 ~NARUTO縛り~』も一つの挑戦ですし、来年7月の満20年までは、まだまだ止められない感じです。
KOHSHI:20周年の年にコロナが落ち着いて、いろいろ戻ってきた感のある年で。この3年、ため込んだものをここから次に向けて出していけたらと思っています。あとはエンジンをふかすだけです!
IWASAKI:20周年はもちろん節目ではあるけど、自分たちの中ではあくまでも通過地点なので、ここをスタート地点にして、もう1ランク上のステージへ向かいたいと思います。
TAKE:今年はデビュー20周年イヤーに突入して、来年7月で丸20年になります。その一環で今年の夏には『FLOW 20th ANNIVERSARY SPECIAL LIVE 2023 ~アニメ縛りフェスティバル~』をやらせていただいたので、来年はそれとはまた違った形で20周年をみんなとお祝いできたらと思っています。どんな祭なになるのか、期待していてください!