• 『TSUBURAYA CONVENTION 2023』オープニングセレモニーを振り返り
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2023.12.09

『TSUBURAYA CONVENTION 2023』オープニングセレモニーを振り返り

(C)円谷プロ



◆アニメーション企画『DARKNESS HEELS』始動!◆
雰囲気は変わり、,スクリーンに映し出されたのはイーヴィルティガ。大音量の音楽に合わせてダンスが始まる。そしてイーヴィルティガとシンクロしたダンスで登場したのは、EXILE / FANTASTICSの世界。世界に『DARKNESS HEELS』のプロデュースをオファーしたのは
「キャラクターたちが持つ野性味あふれる個性や価値観、それをバトルでもアクションでもない、ダンスで表現できないかということになり、一番に名前が挙がったのが世界さんでした。世界さんご自身が卓越した表現者であると同時に、アニメーションや特撮、『ウルトラマン』についてとても造詣が深いということでお声掛けさせていただきました」と塚越会長。

このオファーについて世界は、
「めちゃくちゃプレッシャーがありました。ちいさいころから『ウルトラマン』が大好きで、うれしい気持ちもありました。『DARKNESS HEELS』は個人的に好きなキャラクターばかりなので、大丈夫なのか? と不安もありましたが、すごく楽しかったです」

ご自身が受けた影響を聞かれると、
「『DARKNESS HEELS』のキャラクターはみんなラスボス感があります。特に今日ダンスを披露したイーヴィルティガは、ミステリアスなかっこよさがあって、そういう部分に影響を受けたところはあります。何やってるかわからないけどかっこいいとか、そういう部分はダンスにも大事ではないかと、勉強させていただくことはありますね」

そして『DARKNESS HEELS』のアニメーション化が発表! 世界は
「僕は(ゲームで)声優もやらせていただいているので、アニメでもぜひお願いします!」との申し出に、
「もちろんです!」との塚越会長。この場で声優としての参加を決めた!

最後に世界からメッセージ。
「ウルトラマンシリーズが大好きで、今の活動に活きていることはたくさんあります。特にウルトラマンネクサスがお気に入りなんですけど(会場から拍手)、僕もシリーズに携わらせていただいた一人として、皆さんに楽しんでいただけるようなコンテンツを作っていけるよう頑張りたいと思います。皆さんと一緒に楽しんでいけたらと思います。よろしくお願いします」

◆Netflix映画『ULTRAMAN: RISING』◆
最後のプログラムは『ULTRAMAN: RISING』。本作の監督・シャノン・ティンドルと共同監督のジョン・アオシマが来日し、登壇した。
「非常にワクワクしておりますし、感情が高ぶっております。これだけ多くのウルトラマンファンの皆さんと一緒に場を共有できることを光栄に思います」とシャノン監督。

「4年前にもシャノン監督と一緒にツブコンに参加したのですが、その時はお客さんとして皆さんと一緒に見ておりました。なので今日はとてもワクワクしております」とジョン共同監督。

本作の生まれた経緯について、塚越会長は、
「シャノンと初めて会ったのは、2018年10月でした。その時に一番印象に残ったのは、シャノンが僕に『自分はラフカディオ・ハーンになりたい』と。ラフカディオ・ハーンは小泉八雲として日本の怪談を世界に伝えた人です。シャノンは日本の文化、日本人、そして『ウルトラマン』が大好きなんです。この素晴らしい文化を、そして『ウルトラマン』を世界中に紹介したいんだと言った時の熱意が素晴らしかったんです。それがスタートラインでした」
シャノン監督は、
「今回の作品のもとになったアイデア、インスピレーションは20年前から育んできたものです。当時実際に制作できるとは思っていませんでしたが、そのあとNetflixや円谷プロの皆さんとお会いし、4年ほど前から、家族の絆をモチーフにして物語が作れないかと考えていました。しかも『ウルトラマン』の物語として。その想いを円谷プロの皆さんに投げかけ、快いお返事をいただき、ともに歩むことになりました」
ジョン共同監督は『ウルトラマン』を世界に伝えるにあたり、大事にしていることを聞かれ、
「子どものころ日本に住んでいたこともあり、当時から『ウルトラマン』への愛情を持っていました。そののち、シャノンやたくさんのスタッフに出会い、そのみんなも『ウルトラマン』に憧れを抱く、同じ仲間でした。その憧れが原動力となりました」

そしてスペシャルゲスト、本作の主人公であるサトウ・ケンの日本版声優を務めた山田裕貴が登場。
「子どものころ、スーパーヒーローとプロ野球選手になることが夢で、この作品が2つの夢をかなえてくれたことがすごくうれしいです。僕が俳優としてデビューしたのは、ある海賊がヒーローの作品でしたが、今はある怪獣の映画で戦っています。そしてまさか自分がウルトラマンになれるということが、ものすごくうれしいです。僕の父はプロ野球選手なんです。プロ野球選手の息子と言われて、いやな思いをすることもあったんですね。自分は自分なのにと思うこともあり。この『ULTRAMAN: RISING』では、父と子の話であったり、ウルトラマンを通して父と子の愛情や人間・怪獣・ウルトラマンの間の愛情だったり。サトウ・ケンを通して、いろんなものがシンクロするのではないかと思っています。自分が父からもらった愛情や家族からもらった愛情とか、自分の声に愛をこめて演じたいと思います。日本で、めっちゃ広めたいっす! よろしくお願いします」と自分の人生を照らし合わせて『ULTRAMAN: RISING』への想いを語った。

シャノン監督は山田にたいして
「山田さんから父親と息子の関係性をうかがった時から、それがあるからこそ、この作品に更なる深みが増すのではないかと思いました。さらにサトウ・ケンをイケメンにしようと作ったのですが、山田さんを拝見して、それ以上のイケメンだったので、隣にいてドキドキしています」といろいろと大絶賛。
これに対し山田は
「僕の日本での作品も観てくださったそうで、愛情を感じますし、すごくにこやかにお話してくださるので、本当に心のきれいな易しい方なんだろうな、こういう愛の深い方だからこういう作品ができるのかなと。ヒーローが出る作品なんですが、ものすごくハートフルなんですね。いろいろな方が持つ愛に触れる作品になると思います」
ジョン共同監督は、
「山田さんの作品を拝見しております。お芝居をしている山田さんを見て、非常にきめ細やかな、水面下にある感情を伝えることがとても上手い方だと感じております」

最後に登壇者からメッセージ
「ウルトラマンの歴史と、世界に羽ばたくということを背負って、監督やスタッフ、『ULTRAMAN: RISING』にかかわったすべての方の気持ちを背負って、日本の方にしっかりと、愛の物語と、声にマジの気持ちを込めて届けたいと思います。楽しみにしていてください」
と山田。ジョン共同監督は、
「この作品は愛の結晶のようなものだと思います。ここにいたるまで長い旅路でしたが、ようやく皆様にお披露目できて、うれしく思います」
シャノン監督は
「塚越会長をはじめ円谷プロの皆さんが我々にこの作品を託してくれたことに感謝しております。くわえてファンの皆様にもとても感謝しております。日本のファンの方々は、『ウルトラマン』という作品とともに生まれ育った方が多いと思います。作品の中のすべてのフレームに、すべてのコマに愛を注いでおります。皆様に期待にそえるように作ってきたと思います。お楽しみいただければと思います」

▲フォトセッションには、作中に登場する怪獣・ジャイガントロンも登場!

新たな作品、新たなプロジェクト、レジェンドな作品の再構築と、60周年を迎えた円谷プロはさらに前に進んでいる。2024年以降も、我々の好奇心を満たしてくれるだろう。ファンへの愛をこめて本気で制作された作品を、我々も本気で楽しんでいこう。

(C)円谷プロ

アニメージュプラス編集部

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