• 【魔法科】三月のパンタシアが語る!深雪の“闇”『スノーノワール』
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2024.05.31

【魔法科】三月のパンタシアが語る!深雪の“闇”『スノーノワール』

三月のパンタシア 9th Single 「スノーノワール」

シリーズ累計2500万部を突破する人気小説を原作にした、アニメ『魔法科高校の劣等生 第3シーズン』スティープルチェース編エンディングテーマ「スノーノワール」が好評の三月のパンタシアが、同曲を収録した9thシングル「スノーノワール」をリリース。また、三月のパンタシアにとって初の映画主題歌「僕らの幸福論」も好評配信中。ボーカルと作詞、小説『さよならの空はあの青い花の輝きとよく似ていた』(2021年刊)の執筆などマルチに活動する“みあ”に、両曲の制作について聞いた。

■優等生である司波深雪の“闇”を描いた「スノーノワール」

――「スノーノワール」は、TVアニメ『魔法科高校の劣等生 第3シーズン』スティープルチェース編エンディングテーマです。

みあ:『魔法科高校の劣等生』シリーズ(以下、『魔法科』)は、魔法を使ったスタイリッシュなバトルシーンも見どころの一つですが、各キャラクターがすごく愛情を持って描かれているのも魅力で、人物造形だけでなく心象描写もとても丁寧に描かれています。どのキャラクターも陽だけではない、陰の暗い感情を持ち合わせていて、そもそも人間ってそういうものなので、感情移入してしまうところがあるのだと思います。第3シーズンはシリアスなシーンも多く、裏で動く大人の思惑も描かれていて、だからこそ学校での朗らかなシーンや、深雪がヤキモチを焼くなどのワチャワチャしたシーンに心癒やされます。また今年は『魔法科』10周年というアニバーサリーイヤーで、そのタイミングでエンディングテーマを担当させていただけたことは、いちファンとしてもとてもうれしかったです。

――「スノーノワール」は、ヒロインの司波深雪の視点で歌われています。

みあ:アニメサイドから、“深雪の心情を歌ってもらいたい”というお話を最初からいただいていました。深雪はいわゆる優等生で、誰にでも優しく親切で、兄・司波達也のことが大好きだけど、踏み込んではいけない一線も理解している女の子です。「スティープルチェース編」では、その感情がそろそろ抑えきれなくなった姿や、はみ出してしまった部分のダークな感情も描かれました。優等生ではいられない、物分かりがいいばかりではいられない。闇に染まっていくようなダークさを楽曲にしてもらいたいというのが、アニメサイドからのリクエストでした。

――タイトルの「スノーノワール」は、深雪の闇を表しているわけですね。

みあ:そうですね。歌詞に〈ノワールブルー〉という言葉が出てくるのですが、それは『魔法科高校の優等生』で三月のパンタシアが担当させていただいたオープニングテーマ「101」に〈フレアブルーに染まっていたんだ〉というフレーズとつながっています。「101」では、深雪の静かなる熱、達也のことを思い続ける強さを、〈フレアブルー〉という造語で表現しました。『魔法科』シリーズにまた携わらせていただけるということで、“〜ブルー”という造語で、深雪の思いを表現したいと思いました。最初は〈ビターブルー〉を考えついていたのですが、“ビターじゃ生ぬるい”と思って(笑)。優等生の深雪が、初めてここまでの真っ直ぐな欲望をさらけ出す物語なので、もっと闇に染まっていてもいいんじゃないかと。それでフランス語で“暗黒”を意味する“ノワール”で、深雪が「暗黒」に染まっていくことを表現しました。


アニメージュプラス編集部

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