• 【S】に込められた意味とは? 松田翔太の“変態”演技に注目の映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』
  • 【S】に込められた意味とは? 松田翔太の“変態”演技に注目の映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』
2019.07.17

【S】に込められた意味とは? 松田翔太の“変態”演技に注目の映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』

『東京喰種 トーキョーグール【S】』 (C)2019「東京喰種【S】」製作委員会 (C)石田スイ/集英社


——月山の日常というか、食事など自邸での描写も盛り込まれていますね。

川崎 ヤバい人って日常がヤバいじゃないですか。そこをきちんと描くことで、月山という人間がどういった人物でどういう行動をするのか、ということを見せたいと思っていましたね。

平牧 喰種は人間世界にとけ込んで生きているわけで、そのときの身なりのシュッとした感じとかと、ヤバいことをしている日常とのギャップを作りたかったというか。

川崎 『アメリカン・サイコ』(2000年/クリスチャン・ベイル主演の映画)みたいなイメージですね。

——今回、脚本にはアニメ版でもシリーズ構成・脚本を手掛けられた御笠ノ忠次さんが担当されていますが。

永江 パート1が終わってパート2を作りたいとご相談申し上げたときに、原作の石田スイ先生が推されたんですね。パート1はお話として作りやすかった部分もあったんですが、ここから先、シリーズを続けていくと原作通りにいかないところも出てくるだろうという話をしていて、そうした場合に先生としては原作を一番理解した上でそれを映画として再構成してくれる方にお願いしたいという思いがおありになって。それは御笠ノさんしかいないだろうと。

——脚本の打ち合わせは監督も交えて進められたんですか?

永江 最初のほうは御笠ノさんと僕とである程度詰めていって、実際の撮影稿に落とし込んでいく段階ではお二方にも入って頂いてブラッシュアップしていきました。

——先ほど「シリーズ」というお言葉もありましたが、【S】のあともまだ続いていくんでしょうか?

永江 続けていきたいですね。

——タイトルに【S】と付いている意味合いは?

永江 発端としては「パート2」にはしたくないな、ということがあったんですね。「パート1を観ていないとパート2はわからないんじゃないか」とお客さんに思わせてしまうな、ということもありますし、半分以上リブートするつもりで作っているのでパート1を観ていなくてもわかるような作りにはなっているんですよ。だから新しい『東京喰種』として観てほしいな、という気持ちがあって。もちろん【S】に込めている意味はあるんですけど、敢えてそれを明言はせずに、観てくれた方たちがそれぞれ自分の感じた【S】だと思って頂ければいいかな、と。それが「セカンド」でも「スペシャル」でも「スーパー」でも、あるいは「シュール」でも、何でもいいと思っています。窪田(正孝)さんは「翔太さんの【S】です」って言ってますけど(笑)。「2」をひっくり返すと「S」になる、っていう説もあります(笑)。

川崎 僕は月山の「スーハー」の【S】だと思ってるんですけど(笑)。

——なるほど、諸説あるということですね(笑)。

文/小田サトシ

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