• スピラ・スピカが新曲を賑やかに語る! ロングインタビュー公開☆
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2020.12.08

スピラ・スピカが新曲を賑やかに語る! ロングインタビュー公開☆

スピラ・スピカが新曲を賑やかに語る! ロングインタビュー公開☆


◆『ほしのかけら』
幹葉「アニメを観ていない方にもロックなサウンドに注目してもらいたい」

――こちらの曲は、どのようなコンセプトで制作されたんでしょうか。

幹葉 『ほしのかけら』は『サヨナラナミダ』の制作が終わって、2曲目と3曲目をどうするかという話から始まったんですけど、ちょうどその後ぐらいに新型コロナウイルスの流行が起こってしまい、深く考える時間がたくさんありました。『サヨナラナミダ』で初めて悲しみに向き合って歌を歌った時に、いろんな「悲しみ」があることに気づくことができました。

――「いろんな【悲しみ】」というのは……

幹葉 『サヨナラナミダ』で歌っているのは、悲しみの真っただ中にいて、光がない、前を向くことができない、動けない、そんな中での「静かな悲しみ」なんです。でも、この曲はそれとはまた別で。これは私がこの期間に感じたことなんですけど……「あの時、もっとこうしておけばよかった」という後悔であったり、どうしようもない運命に対して当たりたくなってしまうような、強く激しい気持ちの悲しみがあるなって。すでに『サヨナラナミダ』は完成していたので、それと対となるような、激しくゆさぶるような悲しみを曲に落とし込めたら面白いんじゃないかと思って、そこから「ほしのかけら』の制作に取りかかりました。

――『ほしのかけら』は、曲が先に完成したんですか。

幹葉 はい。そうですね。

――作曲はキタニタツヤさんが担当されていますが、どのように相談されていったんでしょうか。

寺西 『サヨナラナミダ』が【静】の悲しみを表現しているので、こっちは一転して音数も増やして、力強く「戦いにいこう」というイメージも含めてキタニさんに「攻めの曲」を依頼しました。

――レコーディングには、どのようなテンションで挑まれましたか。

幹葉 ボーカルとしては、この曲はこの曲で大変だなと思っていました。歌詞が詰まっていること、特にサビは息継ぎのポイントが難しかったりと、歌う面での難しさにぶち当たって。息継ぎのタイミングによって伝わり方が変わってくるので、歌い方には悩みました。歌のレコーディングにはアレンジャーのIf I(イフアイ)さんが立ち会ってくれたんですけど、「もっとこんなふうに」と言われたことがすぐには上手くできなかったこともあって、悔しい思いをしながら『ほしのかけら』に挑んでいきました。

――全体的に、すごく重厚感のある曲ですよね。

幹葉 はい。ロックなサウンドにも注目してもらいたいです。ここまでロックバンドなスピラ・スピカの楽曲を届けるのは、インディーズぶりと言ってもいいくらい。

ますだ うん。

寺西 ちょっとね、原点回帰みたいな感じだよね。

幹葉 でも、その当時よりも技術面も含めて成長した、ザ・ロックバンドなスピラ・スピカをお届けできているんじゃないかと思います。

――ありがとうございます。幹葉さんが書かれるスピラ・スピカさんの歌詞には「僕」という一人称が度々登場しますが、これはどのような意図があるのでしょうか。

幹葉 無意、識……!? 元々、『スノーマン』という名前で活動していたインディーズ時代では、テラくんが歌詞を書くことが多くて。

寺西 うん。

幹葉 その時から、「僕」が多かった……?

寺西 うん。めっちゃ「僕」って書いてた。性別や登場人物の性格とかを聞き手に委ねたくて「僕」にしていたんですけど。

幹葉 そういう歌詞を歌うことで、無意識のうちに引っ張られていたのかもしれないですね。でも、恋愛のバラードは「私」を選んでいたりします。

――歌われる際は、どのような気持ちでしたか。

幹葉 この曲では、意識をしなくても楽器隊の演奏に乗ることができました。もちろん、ベース・ギターもそうなんですが、結構ドラムが緊迫した雰囲気を作り出してくれているというか。

ますだ 特にサビで、緊迫感がすごく表現されていて。バスドラムの詰まってる感覚とか、迫って来るようなビート感があるんです。

幹葉 そんな楽器陣の演奏に身を委ねていたら自然と曲を表現できました。

――頼もしい楽器隊ですね。

幹葉 はい!!

――皆さんの中で、特に気に入っているフレーズはありますか?

幹葉 これはみんなと合う気がする!(笑)

ますだ うん(笑)

寺西 これねぇ(笑)

ますだ フレーズ……

幹葉 あっ、一致せんかな!? どうかな!?(笑)

一同 (無言で思案)……(笑)

寺西 音に関するところで言えば、大サビですね。

幹葉ますだ ああ~!(笑)

寺西 大サビのところで、すごくドラムの音が重なってて。切羽詰まった感じで。ベースラインもオクターブ上のところでルート弾きしていて、ボーカルのメロディも上がっていってる。リフレインされるというか……そこの展開が、僕の中では「うわぁ、超展開すげー!」ってテンションがぶち上がるところです。

――超展開。幹葉さんはどうでしょう?

幹葉 カブるね、こりゃ!(笑)

――カブってますか!(笑)

幹葉 みんな一緒なのかな。大サビで、メロディがちょっと変わって上がっていくところが、多分ますだも一緒やね。

ますだ 一緒。

幹葉 メロディとベースと絡み合ってるっていうか。

ますだ 結構、ベースリフっていうくらいの勢いで弾いているので、相乗効果じゃないですけど、どんどん攻めていってる感じがすごいお気に入りです。

幹葉 上がっていくよな、どんどん心が。

ますだ はい!!

――満場一致で、皆さん同じところでしたね。

寺西 満場一致で!

幹葉 そうだったー!(笑)

出雲ゆき弥

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