VRマシン「ヘキサライド」で『進撃の巨人』バトルをバーチャル体験！

目の前には霧のような風景が広がる一人称の映像が。どうやら雲の中から地上へと下降しているようだ、いきなり空中に放り出されている自分の状況に慌てつつも、エルヴィン団長（声：小野大輔）の声を聞きながら空から死の街と化したウォール・マリアを一望、気が付くと走る馬上にいることに気づく。
どうやら自分は調査兵団のメンバーになっているようだ。周りには同じように馬を駆る調査兵団メンバーがおり、前を走るリヴァイ兵士長（声：神谷浩史）から檄をうけつつ「獣の巨人」への特攻作戦が始まる……と思うや否や、突如巨人が投げる巨大な岩が次々と目の前に飛んできた！　
これが実にスリリング。投げられる岩の雨の隙間をぬって馬で駆け抜けていくのだが、いつか本当に当たるのでは、とバーチャル体験ながらヒヤヒヤしてしまう。3D映像と轟音の迫力で再現される戦場のリアルに、すっかり圧倒されてしまった。



続いて舞台は高い建物の屋上へ。そこからリヴァイと共に「獣の巨人」討伐に向かうのだ。

建物から飛び降りるリヴァイを追う一人称の映像は、立体機動装置を駆使しているという設定で、上下左右関係なく空中を賭け抜ける。まさにジェットコースターのような快感と恐怖を味わわせてくれるのだ。
そして、遂に「獣の巨人」とのバトルが開始！　とてつもなく大きい敵を空中から、また足の間をすり抜けながら、的確な攻撃を続けていく。

ここでハタと、このVR映像は360度楽しめることを思いだした。慌てて後ろや地面に目を向けてみると、確かにこれまで気づかなかった周囲の世界を確認できた。戦いの途中にそんなことをやっている場合ではないとは思いつつ、何か勿体ない気がして、つい……。
リヴァイは「獣の巨人」の急所を次々と切り裂き、遂に討伐に成功。ホッとしたのもつかの間、最後の最後に目の前に広がる凄まじい風景に強く胸を締め付けられた。カタルシスと空しさが合わさったこの余韻こそ、『進撃の巨人』の世界観そのものだと改めて感じ入ったのでした。

（C）諫山創／講談社
（C）諫山創・講談社／『進撃の巨人 獣の巨人戦』製作委員会