• 3年間のシリーズに幕!『キラっとプリ☆チャン』スタッフ座談会
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2021.06.10

3年間のシリーズに幕!『キラっとプリ☆チャン』スタッフ座談会

(C)T-ARTS / syn Sophia / テレビ東京 / PCH3製作委員会

キッズアニメと初めてがっつり向きあった3年間
『キラッとプリ☆チャン』スタッフ座談会
博史池畠(監督)×川瀬まさお(助監督)×満田一(キャラクターデザイン)

『キラッとプリ☆チャン』が5月30日の放送で、約3年のシリーズに幕を下ろした。プリ☆チャン初心者だった幼なじみのみらい&えもが、同級生のりんかから動画配信テクのサポートを受けてスタートした「ミラクル☆キラッツ」。やがて、りんかも加わり、3人は人気のプリ☆チャンアイドルへと成長。配信ライブを通して、様々な人たちとの友情を育んできた。そんなシリーズのラストは、キラッツが地球を飛び出し、なんと月面(!)に新設されたプリズムストーンの支店にロケットで向かうというシーンで締めくくられた。

アニメージュ本誌では毎年、読者投稿コーナー「フリースペース」で『プリ☆チャン』を取り上げてきたが、最新7月号(6月10日発売)用の取材では、本作の主要スタッフ、監督の博史池畠さん、助監督の川瀬まさおさん、キャラクターデザインの満田一さんが、シリーズを振り返っての思いを語ってくれた。その時のトークをロングバージョンでお届けしよう!

>>>『キラッとプリ☆チャン』場面カットを見る(写真21点)

3年間というのは、不得手なものが得意になるくらいの期間

──『プリ☆チャン』を3年間続けてきて、いかがでしたか?

川瀬 自分としては、キッズ向け作品って初めてで。今まで携わってきた中ではダントツに視聴者数の多い作品になったし、やっていて心が浄化される気分もありました(笑)。コアなアニメファン以外の方にも観てもらえるということで、フラットな気持ちでいられたし、自分が子どもだった頃の気持ちを思い出しながら、優しい作品作りを心掛けていました。観ていた人にもそこを感じてもらえていたなら嬉しいです。

満田 3年間あっという間でしたね。最初はどうなるんだろうって……。

──「どうなるんだろう」というのは、ストーリー的なことですか?

満田 「最後までやりきれるんだろうか?」という個人的な不安感ですね。自分はこのシリーズではお話作りについては絡まずに、絵作りに専念していたので。前作の『プリパラ』シリーズを観ていて思ったのが、明らかに衣装の作画が大変そうでしょ。しかもキャラクター数もめちゃめちゃたくさんで。『プリ☆チャン』も最初こそ、みらいとえもの二人だけに近い感じでしたが、案の定どんどん増えていって……かなり苦しいことに(笑)。

──『プリパラ』もそうでしたが、『プリ☆チャン』も一度レギュラーキャラになったら退場しない形でしたからね(笑)。

満田 そうなんですよ(笑)。それと、宣伝用とかの版権イラストではポーズの制限もあって。のちのちグッズ化することも前提にしていたので。

──たとえば、缶バッジの丸いトリミングにうまくはまるようにとか?

満田 そういうことです。だから顔回りに手をもってきたりとか。

——ポーズのバリエーションが尽きてしまいそうですね。

満田 なので、ポーズに逃げることなく、純粋に顔の造作やプロポーションで勝負しなくちゃいけないのが、最初はすごく怖かったというか。でもそれが得意になるくらいまで鍛えられました。3年もやりましたからね(笑)。おかげで今はもう、そういう描き方で勝負できるくらい得意になりました。とはいえ、やっていて楽しかったですけどね。

──キャラを描く上で全体的な苦労というのは?

満田 僕も子ども向けは初めてだったので、「観ている子たちが何をかわいいと思ってくれるのか?」は考えました。それと、まつ毛一本、髪の毛先の跳ね方一つでキャラの感じが変わってくるんだなぁというのは、この作品を通してすごく感じました。

川瀬 毛先と言えば、最初の頃にタカラトミーアーツの人から「小さい女の子の憧れは、くるんとした髪の毛なんです」と言われましたよね。

満田 ああ、言われた! その時は「本当かなぁ?」なんて思っていましたけど(笑)。ウェーブやカールのない完全なストレートヘアの女の子が『プリ☆チャン』にいないのは、そのためです。それから、シンソフィアさんの原案デザインからも「ここがチャームポイントなんだな」というのが分かるので、そこを活かすようにしていました。そういう「観察力」みたいなものが『プリ☆チャン』をやったことで、えらく身に付いたというか。原案デザインから活かすべきポイントを探っているうちに、そういうスキルをもらった気がします。今後の仕事にもそれは強みになると、自分でも感じています。
(C)T-ARTS / syn Sophia / テレビ東京 / PCH3製作委員会

アニメージュプラス編集部