◆ウルトラマンを支えているもの◆——以前のインタビューでは、ウルトラマンシリーズの魅力を“諦めない姿”と“重厚なストーリー”とお話されていました。今も魅力を挙げるとしたらその二つになりますか?畠中 先ほどお話した、夕焼けの中で立ち上がるダイナの姿が僕の中のヒーロー像なので、やはり魅力となるとその二つですね。それに加えて、子どもたちの応援がウルトラマンには必要なのかなと今は思います。僕がウルトラマンシリーズに抱くイメージの根源には、ウルトラマンショーの存在があるんです。ウルトラマンのショーって、泣けるんですよね。台本を読んでも涙腺に来るし、子どもたちの応援が加わることで、より感動が大きくなる。『Z』からコロナ禍になって、ショーで子どもたちの声援は聴けないんですけど、拍手などで応援する姿が泣けるんです。諦めずひたむきに応援する子どもたちがいるからこそ、ウルトラマンはヒーローになれるのかもしれないなと。応援する子どもたちに、ウルトラマンは支えられている気がします。
——早く子どもたちが声を出して応援できる世の中に戻るといいですね。畠中 本当にそう思います。僕も小さいころはショーでウルトラマンを応援する子どもだったから、そのすごさがよくわかるんですよ。心の底から純粋に「頑張って!」と応援しているから、本当に熱い。だから、気兼ねなく声が出せるようになったら、ウルトラマンショーを観に行きたいですね。子どもたちの声を聴くことで、自分が勇気づけられる気がする。そして、いつか生でショーに声を当ててみたいです。
——その日が来ることを楽しみにしています! 最後に、ゼットを応援しているファンに向けてメッセージをお願いします。畠中 この前NHKさんでやっていた『全ウルトラマン大投票』で3位に選ばれるなど、今でもゼットを応援している人たちの熱量が届く機会が多くて。それほど愛される作品に携わらせていただけたことは、本当に幸せなことだと思います。ショーやギャラファイなど、ゼットとハルキはこれからも戦い続けると思うのですが、まだまだ未熟な二人には皆さんの応援が必要だと思います。一緒にゼットが戦う姿を応援していただければ嬉しいです。これからもゼットのことを、よろしくお願いいたします!
(C)円谷プロ
<Profile>
はたなか たすく
8月17日生まれ。神奈川県出身。賢プロダクション所属。2020年放送の『ウルトラマンZ』よりウルトラマンゼットを演じている。『僕のヒーローアカデミア』(上鳴電気)など多数出演