◆各キャストの印象は? まずは前列組◆――『ずっと ChamJam』『Fall in Love』の練習本番含めて、各キャストさんの印象を教えてください。沢口 れお役の中村里帆さんは、あまりダンス経験がない方だったので『Fall in Love』は難易度的にちょっと大変だっただろうなと思っています。最初はサビ頭の動きのタイミングが周りと少しズレてしまったりして。ただご本人もそこを自覚していて、練習を重ねていくたびにズレる割合が減ってきて、最終的には綺麗に揃った状態でのパフォーマンスになりました。そんな成長する姿を近くで見せてもらってうれしかったですね。
寺田 れおはキャラクター的にも技術があるタイプじゃなくて、それよりはエモーションタイプのリーダーだと思うんです。中村さんのダンスにもそんな努力が重なって見えていて良かったです。
――相当自主練習をしたのではないでしょうか。寺田 そう思います。そこもれおに通じる印象がありました。
沢口 空音役のMOMOさん。空音はダンスをたまに忘れちゃうという歌詞があるので、アニメの『ずっと ChamJam』の空音の自己紹介パートでは、動きをだいぶ少なめにしていたのですが、MOMOさんは踊りもすごく上手ですし、実際のMOMOさんの動きで見たらちょっと物足りなく見えるかもしれないと思ったので、基本は変えないように、少しだけ動きを足させてもらいました。
寺田 作品が進んでいく中で、ChamJamの中でのダンスの立ち位置が変わることもあるのですが、空音が一番バリエーションが多くて。MOMOさんにはそこを器用に対応していただきました。
沢口 KANOさん演じる眞妃はお姉さん的な落ち着いたキャラクターですが、多分KANOさんはすごく元気な子だと思います。なので、ご本人と役の性格は違いそうなんですが、眞妃のソロの部分などの思い切りわかりやすくセクシーな動きにしているパートは、その雰囲気にあわせてしっかりやってくれたので、本当に踊りが上手だなという印象でした。
寺田 安定感ありましたね。
沢口 撮影中に間違えることも全然なかったですね。
寺田 眞妃はずっと前列にいるのですが、一応前列でも左右が変わったりという変化はあるんです。でも常に安定していて、キャラクターらしく踊っていただいたので、ChamJamを支えている印象がすごく出ていました。
(C)平尾アウリ・徳間書店/「推しが武道館いってくれたら死ぬ」製作委員会・ABC
(C)平尾アウリ・徳間書店/推し武道製作委員会