◆メンバー1人1人にフォーカスして観てください◆――アニメで『推し武道』に関わられたころのエピソードはありますか。沢口 私は元々アイドルの事務所で振付師の仕事をしていたんです。なので周りにアイドルの子がたくさんいるんですが、その子たちが『推し武道』のアニメを観て楽しんでいたんです。もちろん普通に楽しく観ていたのもありますが、「ファンの人達がどういう気持ちで自分たちのことを応援してくれているのか」ということを再確認するというか、「ファンの人達ってめっちゃありがたいね」という話をしているのを間近で聞いていて、すごいアニメだなと思っていました(笑)。
やっぱりアイドル作品となると、アイドルが実は裏では仲が悪いとか、厄介なオタクの人がいて、というようなお話になることも多いと思うのですが、この作品の「アイドルがファンに感謝する」という構図はすごいなと思って。それがすごくうれしいというか、感動しました。アニメの参考映像用に踊ってもらったのも事務所のアイドルの子たちで、ビジュアルや性格が似通った子たちに集まってもらったのですが、その子たちも多分、自分とそのキャラを重ね合わせていましたね。身近な子たちが感情移入してアニメを観ているのを見て、自分もいいなと思っていました。
――実写ドラマの見どころや、視聴者へのメッセージをお願いします。沢口 踊りの面でいうと、同じ曲でも話数によってちょっとずつ表情が違ったり、踊り方が違ったりしています。それは舞菜に限らず、ChamJamメンバー全員にあるので、一度だけではなくメンバーごとに何回観ても楽しめるのではと思ってます。本当にChamJamメンバーがすごく頑張ってくれたので、そんな細かいところまで観ていただけたら一番うれしいなと、振付師としては思っています。
寺田 今回は誰々に注目して観よう、みたいな楽しみ方もできますよね。
沢口 撮影に立ち会ったときにも、「今の瞬間のこの子の表情がめちゃめちゃよかった!」ということがすごくたくさんあったので、メンバーの数、7人だから7回観ていただけたら嬉しいです。
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沢口かなみ プロフィール】
振付師、ダンスレッスン講師として活動。内田真礼、中島由貴、DIALOGUE+、Luce Twinkle Wink☆ほか、アイドルや声優アーティストの振付を数多く担当。
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寺田悠輔音楽プロデューサー プロフィール】
ポニーキャニオン所属。<担当作>TVアニメ『推しが武道館いってくれたら死ぬ』(プロデューサー/音楽プロデューサー)、TVアニメ『東京リベンジャーズ』(音楽プロデューサー)、実写映画『君は放課後インソムニア』(プロデューサー/音楽プロデューサー)ほか
(C)平尾アウリ・徳間書店/「推しが武道館いってくれたら死ぬ」製作委員会・ABC
(C)平尾アウリ・徳間書店/推し武道製作委員会