• 楠木ともりが『ツンリゼ』現場で楽しみにしていたこと
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2023.01.06

楠木ともりが『ツンリゼ』現場で楽しみにしていたこと

リーゼロッテ役・楠木ともりさん


【中村さんの王子様役は、すごくかっこいい!】

――婚約者のジークヴァルトには、どんな印象をお持ちですか?

楠木 けっこう天然だと思いました。神の言葉をすんなり受け入れて、「ツンデレ」とか「百合」とか知らない言葉が出てきても、「それがツンデレと言うんですね」と納得しちゃうじゃないですか。そんなジークのぽやんとした雰囲気が、リーゼロッテの激しさと対比になっていて面白いなと思いました。

ほかにも、天然なところがある一方で、「ツンデレ」というものを理解したあとは、ちゃんと女の子を喜ばせるムーブができるところは、「やっぱりさすが王子様だな」とも思いました。リーゼロッテが好きになる気持ちも分かりますよね。

――では、ジーク役を務める中村悠一さんの印象は?

楠木 実はお話を読む前に、ジーク役が中村さんだと先に聞いていたんです。それを分かった上で読み進めていったのですが、正直少し意外だなと思って。中村さんってオラオラした感じの役を演じることが多いイメージがあったので、「この王子様を中村さんが演じるってどんな感じなんだろう!」と、すごく楽しみでした。

実際にアフレコで中村さん演じるジークを見て、まず「すごくかっこいい!」と思いました。ジークの優しいところや器の大きなところ、朗らかな雰囲気をとても繊細に演じられていて、勉強もたくさんさせていただきました。

個人的に好きだったのが、中村さんが噛んだときに、ジークのテンションのまま「あっ」と言うところで。普段オラオラ系のお芝居を聞くことが多いので、ジークの優しい声色でのリアクションにすごくギャップを感じて、実は中村さんが噛むのを密かに楽しみにしていました(笑)。

――(笑)中村さんとの掛け合いは、いかがでしたか?

楠木 リーゼロッテって感情の移り変わりがすごく早いんです。さっきまで怒っていたかと思えば、今度はすごく照れだしたり、急にガラッと雰囲気が変わるので、その切り替えが難しいなと感じていました。でも、中村さん演じるジークが、グッと甘い雰囲気に持ってきてくださると、私もそこに乗ればいいので、すごく切り替えやすかったです。

中村さんは、そういう風に現場の雰囲気を作ることがお上手で、私の演技も引き出していただいたなと感じています。「言葉にしなくても空気を変える」ところを間近で見ることができて勉強になりましたし、本当に共演させていただいて良かったです。

――では次に、ゲームのヒロイン・フィーネ役を務める富田美憂さんの印象は?

楠木 美憂ちゃんとは同い年なんですが、これまであまり共演したことがなかったので、今回ご一緒できてすごく嬉しかったです。

美憂ちゃんは、ダウナー系とかサバサバ系とか、そういう役のイメージが強かったのですが、今回のフィーネは元気天然系じゃないですか。だから、「どんな風に演じられるのかな?」と思っていたら、すっごくぴったりで! 底抜けに明るくて可愛くて、ちょっと天然で、でもゲームのヒロインとしてのオーラもあって……つい聞き入ってしまうようなお芝居でした。「もっと長く共演できたらいいのにな」なんて思っていました。

(C)恵ノ島すず・えいひ/KADOKAWA/ツンリゼ製作委員会2023

寺林 沙樹

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