楠木ともりが『ツンリゼ』現場で楽しみにしていたこと

【憧れの花澤さんの声で「可愛い」と言ってもらえることに感激！】

――物語のキーパーソンである実況の遠藤くん、解説の小林さんにはどんな印象を持たれていますか。

楠木　この作品は物語の中でまた別の物語が進行する複雑な構造ですけれど、視聴者を迷わせることなくリーゼロッテたちのゲーム世界に橋渡ししてくれる、すごく新鮮なポジションにいます。
物語を進めていく上で大切な「ジークへの助言」という役割は勿論ですが、「可愛い」とか「ツンが強いぞ」とか、「今が物語の盛り上がるシーンなんだ！」ということをメタ的に分かりやすく視聴者に伝えている側面もあるんですね。
二人の実況と解説があるおかげで視聴者も共感して気持ちを載せていけるわけなので、本当にこのお話になくてはならない存在だと思います。

――遠藤くん役の石川界人さん、小林さん役の花澤香菜さんの演技はいかがでしたか。

楠木　石川さんの実況は、「本当に実況されている感」がすごくあって、聞いていて気分が盛り上がっていました。でも、実況をしていないときの遠藤くんは、小林さんに対してウブで、少し芋っぽいんですよね。そのギャップがとても素敵でした。

花澤さんは、実は私が声優になりたいと思ったきっかけの方なんです。そんな憧れの花澤さんの声で「可愛い」と言ってもらえることに喜びを感じながら、収録しておりました（笑）。
あと、リーゼロッテがどれほど可愛いのかが伝わる “いい意味で汚い叫び声” ですよね。“いい意味で” ですよ！　私もすごく大好きなんです。その叫び声を聞くことができて、とても嬉しかったです。

――ほかに、楠木さんが個人的に気になったキャラクターはいますか？

楠木　バルドゥールです。死にやすいという設定や、群を抜いて不器用なところが面白いですよね（笑）。リーゼロッテとも縁のあるキャラクターなので、ついつい目で追いかけてしまいます。序盤からしっかり登場するので、注目してみてください。

（C）恵ノ島すず・えいひ／KADOKAWA／ツンリゼ製作委員会2023