• 『火狩りの王』いよいよ明日! 家入レオが楽曲について語る
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2023.01.13

『火狩りの王』いよいよ明日! 家入レオが楽曲について語る

(C)日向理恵子・ほるぷ出版/WOWOW


――「嘘つき」の制作にあたって、重視したポイントはどこでしょうか。

『火狩りの王』の原作者の日向理恵子先生が、今、世の中にこういうことを伝えたいんじゃないのかな、というのを自分なりに受け止めたつもりですし、伏線もとても多い作品なので、オープニングテーマは簡潔に、最初から自分の想いをストレートに伝える曲のほうがいいんじゃないかなと思って、頭サビにするという構成を、楽曲を一緒に作ってくださった石崎さんと考えました。
もし『火狩りの王』のオープニング主題歌じゃなかったら、頭サビじゃなかったかもしれないです。

――作詞において、大切にしたことはありますか?

飾らないこと、ですね。嘘をつかないことと共通しているのかもしれないですが、そのままの言葉で人の心に迫るかどうかっていうのは、石崎さんと私の二人で歌詞を書いている時の基準にしてたかもしれないですね。「まだかっこよすぎるね」とか「もっとむき出しにしたいね」とか、ディスカッションしながら書き上げていきました。
「嘘つき」というフレーズからはじまっていながら、最後に希望を感じさせる言葉で終わらせたのは、もちろん苦しい現実を直視することってつらいんだけど、いやなことに蓋をしてたら、どんどんそれは増大してくるって思っていて。それだったら、苦しくても現実を教えてほしいって思うんです。
『火狩りの王』という作品は嘘がなくて、生きる事って夢を持つことや愛を知ることだけじゃないというか、ちゃんと残酷なシーンもあったりして、でも人類の過去を紐解いていくと、やっぱりそういう歴史もあるわけじゃないですか。そういう意味でも「間違ってしまうことも生きていることの一部だよ」って、子どもたちに教えてあげることは、作品を作る人にとって、絶対大事なことだと思いますね。

――家入さんにとって、アニメーションはどんな存在ですか?

小さい頃から好きで、よく観ていました。実写だと、なかなか描くことができない部分をアニメだと描けたり。正しいことばっかり言われると苦しくなることってありますけど、アニメというコンテンツになると、もっとライトに楽しく心の中にメッセージが入ってくるので素敵だなと思います。
また、いろいろなアニメのオープニング&エンディングテーマを担当させていただいていることもあって、海外に行った時に「あのアニメの曲、歌っていたよね」と声をかけていただく機会があるので、日本アニメへの世界からの愛を実感していました。
そして、歌を歌わせていただいている中で、声の表現活動をもっと広げていきたいなと思っているので、機会があったら声優にもチャレンジしてみたいです。

――気になるキャラクターはいますか?

私、明楽がすごく素敵だなって思いました。やっと時代が少しずつジェンダーレスになってきた中で『火狩りの王』を観た子どもたちが、女性である明楽が灯子を助ける姿に「女性もヒーローになれる」という価値観を当たり前に持つのかなって。子どもの頃に何気なく見た情報って、本当に人格形成に深く関わってくると私は思っているので、そういう意味でも凄く感動しました。

――最後に『火狩りの王』の放送を楽しみにされている皆さんにメッセージをお願いします。

普段、本当のことばかりで生きていると、目の前の出来事が進まなくなるから、大人になると優しさを持って流して行くっていうこと、どうしてもしがちになりますよね。『火狩りの王』は、そういう自分に突きつけてくるようなアニメだと思います。
流しちゃいけないな、見つめないといけないな、と思わせてくれる一方で、ファンタジーとして単純に楽しめる作品なので、ぜひ一人でも多くの方に見ていただきたいですし、そういう作品に「嘘つき」という曲で携わることができてすごく嬉しいです。
放送を楽しみにしていただけたらと思います。

◆リリース情報
Digital Single『嘘つき』 先行配信中
7th Album『Naked』 2023年2月15日 Release

>>>家入レオ写真や作品KVを見る(写真4点)

(C)日向理恵子・ほるぷ出版/WOWOW

アニメージュプラス編集部

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