• 舞台『キングダム』山口祐一郎が真っ白な気持ちで向かい合う王騎像
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2023.01.25

舞台『キングダム』山口祐一郎が真っ白な気持ちで向かい合う王騎像

舞台『キングダム』で将軍・王騎を演じる山口祐一郎さん


──山口さんは帝劇とつながりが深いですが、はじめて帝劇に出られた時のエピソードを教えてください。

山口 こういう舞台活動をしていくことが人生の夢だったんです。その夢が今現実になって、与えられた役柄を生きているっていうことが今の僕の人生になりました。そんな僕と帝劇のエピソードを語るとなると、どこかの山荘で三泊四日ぐらいじゃないと語りきれないですね(笑)。
『キングダム』の原作者である原泰久さんは、だいたい10年でこの作品を終わらせる予定だったんだそうです。でも、今なおどんどんお話が伸びているわけで、その理由は半分分かるけれども、半分は自分自身でも説明出来ないんだ、とおっしゃっていました。
それと同じように、帝劇に初めて立った当時の僕の思いや感想も、言葉として表現出来るものではなかったりします。

──映画『キングダム』では、王騎を大沢たかおさんが演じられていました。山口さんは舞台『キングダム』でどのような王騎像を作っていこうと考えてますか。

山口 大沢たかおさんが演じる王騎を見て「ああ、素敵だな」って思ったんです。そんな大沢さんのように、原さんの描く原作を基にキャラクターを演じることで、演じている役者たちは自分が持っている魅力に気づいていくんだろうな、ということを想像しました。これから僕もお稽古を通じながら、さらに舞台に上がってお客さんとのやりとりを交えながら、王騎とはどういう存在なのかを皆さんと共に知っていきたいと思っています。

若い頃は、作品のテーマや「この役柄はこうあるべき」ということに縛られていたところがありました。でも、お客様からいただくお手紙には、僕の考えとは全く違う感想が書かれているんですよ。それを見て「あー、なるほど」と思うところがありまして。全体のテーマや役者個人、チームの思惑といったものは必要ですが、お客さまの受け取り方は一人ひとり全く違うわけです。ですからそういうものに縛られることはないんだなって今では思うようになりました。

王騎についても、後から振り返ってみた時に「こういう人だったんだな」って少し気づくことが出来るぐらいの真っ白な気持ちで、その役に求められることを僕なりに全力でやっていきたいな、と思っています。
▲稽古場での昭王役/壤晴彦(左)、山口祐一郎。約35年ぶりになるという二人の共演も大きな話題に。

>>>舞台『キングダム』山口祐一郎さん撮り下ろしPHOTO、壤晴彦さんとのツーショットを見る(写真7点)

アニメージュプラス編集部

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