• 吉野裕行が語った「らしさ」が光る2年ぶりの新ミニアルバムの魅力
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2023.04.20

吉野裕行が語った「らしさ」が光る2年ぶりの新ミニアルバムの魅力

5thミニアルバムを4月19日にリリースした吉野裕行さん(C)Kiramune Project

吉野裕行さんが5thミニアルバム『2022/07/28~2023/02/26』を4月19日にリリース! 季節感たっぷりの桜ソング『旅立つ君と余花とチェリー』をはじめ、個性豊かな新曲6曲を収録した今作について、楽曲制作やレコーディング秘話などを吉野さんにたっぷり語っていただきました。

――2021年の1stフルアルバム『カタシグレ』以来、約2年ぶりのリリースとなりますね。5thミニアルバムの制作が決まった時の感想からお聞かせください。

吉野 2021年の3月にリリースした『カタシグレ』以降、配信ライブなどはありましたが、この2年は意図的に音楽活動から遠ざかって完全に休んでいました。それは、コロナ禍で県をまたいでの移動が難しい時期にライブやイベントを開催すれば、無理をして来る人や来たいけど諦める人たちがいる……僕が動くことで皆さんに無理をさせてしまうのであれば、僕は一切やらないという選択をしたんです。
なのでミニアルバム制作のお話をもらった時は「まだそういう気分じゃないんだけど、そろそろやらないとだよね……」と思ったというのが、本当のところでした(笑)。

――そこから再び制作しようと決めたきっかけは何だったのでしょうか?

吉野 僕の中では4年くらいお休みかなと思っていたんですけど、さすがに4年休んだら多分辞めていたと思います。ただ、音楽活動をストップしていた間も、2020年はUncle Bomb、2021年も『冬来たりなば春遠からじ』といった配信ライブがあったり、『Kiramuneカンパニー』を毎月撮っていたり……Kiramuneの他のメンバーがいてくれて、その活動にも触れていたので少しずつ前向きな気持ちになれたのかなと。
イベントにはリーディングライブから復活させてもらったりして、自分の中で気持ちの整理をしながら向き合っていく中で、そろそろ何か届けたいなという気持ちがわいてきたので始めることにしました。

――今作のコンセプトやテーマについてお聞かせください。

吉野 コンセプトはないんです。コンセプトやテーマを設けると、やりたい音楽に制限ができてしまうように感じて。スタッフさんからの提案で、今回は宮崎誠さんにすべてお任せすることにしたのが、一つのコンセプトかもしれないです。
リード曲もないです。以前から「収録曲は全部いい」と思って作っているのに、代表曲のようなものを決めることはずっと疑問だったので、今回ついに言ったら受け入れてもらえました(笑)。

――それでは収録曲について順番にお伺いできたらと思います。まずは1曲目の『カリスマ』はどのようにして生まれた楽曲ですか?

吉野 『カリスマ』は確かスタッフさんサイドからの提案だったと思うんだけど……楽曲を聴いた時は「こんなに壮大なものが来るとは聞いてなかったよ!」と思いました(笑)。最初は『さみしがりやのバラード』みたいなイメージで、という話だったと思うんだけど、なにか音楽的な共通項があるのかもしれないです。

レコーディングはめちゃ大変でした。レコーディング順では2番目だったので、正直リハビリのレベル2にはちょっと早すぎるんじゃないかと。全体にキーが高い歌で、どうしても出ない音があったので、誠さんにその場でメロディを変えてもらったり……いつかファルセットができるようになったり、その音が出るようになったら、ライブで急に元のメロディを歌ったりするかもしれません(笑)。

――2曲目は夜を想起させる歌詞が印象的な『桃源郷』です。

吉野 『桃源郷』は、ちょっとスカっぽい曲をやりたいと話して作ってもらった曲です。誠さんとしては、Uncle Bombの楽曲『港区ラブロマンス』(ミニアルバム『INFINITE』収録)のアンサーソングというか、別視点で書いたものらしくて……今までの僕なら「Uncle BombのものはUncle Bombでしかやらないぞ」というふうにお断りすると思うんですけど、今回はそこにこだわる必要があるのかなと感じて。
なにより曲がよかったし、いったん寝かせてUncle Bombでまたやる時に改めていいと思えるかどうかが分からないから承諾しました。

この曲は確かちょっとキーを下げてもらっていて……いつもだったらもう一個高いところなんだけど、歌うにあたって苦しそうにならないほうがいい曲なんじゃないかと感じたのでお願いしました。でも、レコーディングのスケジュール的になのか、聴く時間がより長かったからなのか分からないけど、アプローチ的にはやりやすかったように感じたかな。

(C)Kiramune Project

アニメージュプラス編集部

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