• 『コクリコ坂から』宮﨑駿・鈴木敏夫が感謝を捧げた重要キャラクター【金ロー】
  • 『コクリコ坂から』宮﨑駿・鈴木敏夫が感謝を捧げた重要キャラクター【金ロー】
2023.07.14

『コクリコ坂から』宮﨑駿・鈴木敏夫が感謝を捧げた重要キャラクター【金ロー】

(C)2011 高橋千鶴・佐山哲郎・Studio Ghibli・NDHDMT

スタジオジブリ最新作『君たちはどう生きるか』の公開を記念して、日本テレビ系〈金曜ロードショー〉にてスタジオジブリ関連作を3週連続放送。
7月12日(金)放送、『君たちは〜』公開初日の夜を彩るのは、宮﨑駿の脚本をベースに宮崎吾朗監督が瑞々しい青春ストーリーを描いた『コクリコ坂から』だ。

舞台は1963年の横浜。
丘の上の「コクリコ荘」に暮らす高校生の少女・松崎海(まつざき・うみ)は、船乗りだった亡き父を偲んで毎朝、庭に信号旗を掲げていた。そして、海と同じ高校に通う少年・風間俊(かざま・しゅん)はタグボートで登校しながらその旗を眺めていた。
ある日、二人が通う港南学園の老朽化した部室棟「カルチェラタン」に取り壊しの話が持ち上がり、取り壊し反対運動に巻き込まれた海はその騒動の渦中で俊と出会い、徐々に惹かれていく。
だが二人の恋の行方には意外な困難が待ち受けていた……。

ベースとなったのは1979〜80年に「なかよし」(講談社)に掲載された原作・佐山哲郎/作画・高橋千鶴の少女マンガ。
原作に惹かれた宮﨑駿が企画・脚本(脚本は丹羽圭子と連名)を担当、物語の舞台を1963年という高度経済成長期に設定することで、独特の活気に満ちていた時代の空気や希望と共に生きる若者たちの力強い姿が描き出されている。
また、宮崎吾朗監督の真摯で瑞々しい演出や主演の長澤まさみ(海役)と岡田准一(俊役)のストレートな演技を通して、映画全体から心地よい爽やかさが感じられるのも、本作の大きな特徴であり、魅力といえるだろう。
劇場公開は2011年7月。東日本大震災直後というタイミングだったが、フィルムから立ち上る前向きなエネルギーは当時の観客にも強い印象を残して大ヒットを記録した。

激動する時代の中で、カルチェラタン存続運動に邁進していく、バイタリティに溢れた高校生たち。
思いも寄らぬ運命の壁に突き当たりながらも、自分たちの気持ちに正直に、まっすぐに恋をする海と俊。
はたしてカルチェラタンはどうなるのか……そして若い二人はどうなるのか?
その結末はぜひ、本編で確認してほしい。

(C)2011 高橋千鶴・佐山哲郎・Studio Ghibli・NDHDMT

アニメージュプラス編集部

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