高屋 今回の商品は「ガイバーIの1/6ソフビを動かして遊びたい!」という最初の思いを、最新技術を用いて実現させたような気分を味わいました。
渡辺 そう、僕らにとっては「原点回帰」の想いがありますね。あと、当時は目にクリアパーツを使えなかったのが悔しかったんですが……今回はクリアパーツなだけじゃなく、LEDでしっかり光らせることができますしね!
――これまでできなかったことのすべてを叶えることができたアイテムである、と。渡辺 そういう意味では、今回のガイバーIで僕のホビー人としての仕事は一区切りついたと思っていて……いや、絶対ゼクトール(ガイバーに敵対するハイパー・ゾアノイド五人衆のリーダー)もやりたいんですけれど!(一同笑) そういう意味でも、このシリーズは今後も続けていきたいと考えているんです。
次のガイバーIIIの開発も進んでいますが、ここで隠し玉を発表します!(と、ソフビキット「<ガイバー・ダークヒーロー>ガイバーゾアノイド」の完成品を取り出す)。
――ガイバーゾアノイドは、スティーブ・ウォン監督のハリウッド実写作品第2作『ガイバー/ダークヒーロー』(1994年)に登場する、ゾアノイド(クレイン)がユニット殖装した人気キャラ。このキットは傑作として高い評価を受けています。小林 ええ、僕が原型を担当したんですが、おかげさまでいまだに世界中で話題にしていただいていますね。
渡辺 実は『ダークヒーロー』の全著作権はスティーブ・ウォンが持っていることが判明したんですよ。なので、続いては同じフレームを使って『ダークヒーロー』のガイバーやガイバーゾアノイドも展開していきたいと考えているんですよ!
小林 言っちゃった! ちょっと特ダネすぎませんか!(笑)
――世界のファン驚愕の情報じゃないですか!高屋 僕も今、初めて聞きましたよ(笑)。でも実写作品のファンも根強いですからね、確かに話題になるかもしれませんね。
渡辺 これからも長くガイバーを楽しんでいきたいと思っていますから。だからね、小林にはこれからスピード感を大事にしてもらいたいんだよ……。
――最後にいきなりの上司モードが(笑)。渡辺 こういうトライの多いアイテムだから、最初は時間がかかるのは仕方ないんですよ。でもシリーズとして動かしていくなら、そこは大事にしていかないとね。
高屋 しかし8万8000円という価格は、なかなかにハードルが高いかもね……。
渡辺 確かに高額です。でも、「高ぇ! でもすげえ!」という高級なラインはメーカーの夢でもあるんです。お金と時間を存分にかけて開発しましたから買っていただければ絶対に満足してもらえます。せっかくなので、最後にちょっと持って、遊んでみてください。
――(手に取って)うわっ、このずっしりとした重さは満足度が高い!高屋 思った以上の手応えでしょう?
――しかもヤバい、めちゃめちゃ動く……え、こんなポーズもいける?……お話を聞いて、こう触っている間に猛烈に欲しくなってきました!(笑)>>>まさに究極!1/6アクションフィギュア「ガイバーI」の仕様をチェック!(写真16点)(C)高屋良樹/KADOKAWA (C)STEVE WANG