• 【トラペジウム】乃木坂46 1期生・高山一実が、アイドルを目指す少女のリアルを描く!
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2024.05.23

【トラペジウム】乃木坂46 1期生・高山一実が、アイドルを目指す少女のリアルを描く!

(C)2024「トラペジウム」製作委員会


――確かにゆうは、アイドルを目指す気持ちは一途ですが野心も強いし、時には打算的だし。決して「純粋」ではないですよね。

結川 でも、そういうものだと思うんですよ。高校生にもなったらやはり、自分の見せ方もわかってくる……たとえば、「どうすれば先生に怒られないか」もわかってくるし(笑)。どう行動したら得になるのかとか、だんだんわかってくる年頃だと思います。きっと、高校生くらいでアイドルを目指している子には、こういう子もいるような気がしますし、そういう女の子としてリアルに描かれているのが凄いなと思います。

――一生懸命頑張っている子だと応援できる部分もあるし、時々さすがに心配に思うところもあるし。でも、不思議と嫌いになれない子ですよね。

結川 本気であるがゆえに空回ったり失敗したりするから、責められない、憎めないなって思います。それに、結果的に人を巻き込んだり、傷つけてしまったりすることもあるけれど、根幹にあるのは「アイドルになりたい」という強い思いで、誰かを傷つけようなんて意図はまったくないことがしっかり伝わってきます。それが、ゆうを嫌いになれない理由ですね。

――そんなゆうを演じる際に気を付けたことは?

結川 基本的には「ゆうの性格はこうだから」といったことはあまり考えないように、ストレートに演じるようにしました。高山さんにも「ストレートな東ゆうが、自分のイメージ通りです」と言っていただいたので。ただ、ゆうが持っているアイドルへの熱い思いと、逆に“毒”というかしたたかな部分と、それぞれがどこまで見えるかという点は気を付けました。原作は地の文でゆうの黒い部分もしっかり書かれていますが、映画はそこまで説明的ではないですから、観る側に見えるゆうの範囲が原作とは変わるなと。ですから、自分なりのゆうの像はしっかり考えてインプットした上で、東西南北の他の3人がゆうを見た時にそれがどう見えるか、他の人と関わった時にゆうがどこまで自分の内面を外に出すのか、その違いは意識して演じました。

◆思い入れの強いEDテーマ◆

――東西南北として一緒に活動する他の3人の印象はいかがでしたか?

結川 ゆうが「東西南北の美少女を仲間にする」という意図で集めただけあって、みんなアイドルの素質はある子だなとは思います。大河くるみは小動物みたいな、あざといまでのかわいさ。亀井美嘉はビジュアルが抜群だけど性格は大人しくて影がある。華鳥蘭子はお嬢様感が凄い(笑)。4人それぞれ尖り方が違っていて、ゆうは凄いメンバーをみつけたなと思いますね。ただ、アイドルの素質があるということと「アイドルになりたいか?」はまた別だったり、どういう形でアイドルになるかもいろいろな形があったり……ひとつの夢を目指すにしてもいろいろな道があるってことが、彼女たちを通して描かれているようにも感じますね。

――東西南北の4人で、高山さんが作詞したEDテーマ「方位自身」も歌っていますね。

結川 「方位自身」は、ゆうたちが出会って、アイドルを目指して、紆余曲折あって……という全てが詰まっている曲です。曲自体はわずか数分かもしれないですが、彼女たちの “青春”の時間が感じられて、とても思い入れのある曲です。私自身、歌を歌わせていただくのは初めてだったので、こんな素敵な映画のEDを東西南北として4人で歌えたことが幸せです。劇場でストーリーを全部観た後でこの曲が流れてきたらどんな気持ちになるのか……私も今から楽しみにしています。

――では最後に、あらためて映画の見どころを教えてください。

結川 やはり何と言っても、アイドルとリアルな高校生という二つの要素の全てが入っているからこその物語が見どころです。とても綺麗で眩しいけれど、青春時代の青臭さやがむしゃらさもある。きっと、実際にはアイドルを目指したことのない人のほうが多いとは思いますが、それでも、みなさんそれぞれが学生時代を過ごしてきたり、これから過ごしたりする中で、共感できる部分は間違いなくあるはずです。懐かしさ、憧れ、きっと“何か”を感じて貰える映画だと思っています。ぜひ劇場でご覧になってください。

<プロフィール>
結川あさき結川あさき(ゆいかわ・あさき)
2月15日生まれ/東京都出身/アイムエンタープライズ所属/『となりの妖怪さん』(杉本睦実役)ほか

アニメージュプラス編集部

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