• 「夏のホラー秘宝まつり 2019」に小中兄弟最新作が!中丸シオン&高橋真悠&和哉監督に直撃!
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2019.09.03

「夏のホラー秘宝まつり 2019」に小中兄弟最新作が!中丸シオン&高橋真悠&和哉監督に直撃!

『VAMP』(2019/日本/86分 R15)


ーーお二人から見て小中監督はどうでしたか。

中丸 本当に穏やかですね、どんな大変な時でも。怒号が飛び交う現場もあるじゃないですか。でもずっと変わらない。飄々と笑いながら、厳しい事仰ったり(笑)。

小中 たま〜に変わるんだけどね、そういうときはテンパってるとき(笑)。(高橋さんに)どうでしたか(笑)?

高橋 基本的にすごく柔らかい方、本当に。いい意味で(自分が)焦らなくていいというか。演じてるときも、ホン読みやリハーサルとかそういうときも、こっちが焦ってても監督は、すごい……

中丸 待っててくれる。

高橋
 そう、待っててくれる。すごく待っててくださる方です。

小中 監督によっては追い込むタイプもいるじゃないですか。わりと僕はそっちにはいけないタイプなんだけど、今回は追い込むタイプでやってもよかったかもしれないみたいな内容だったかもしれない(笑)。でもなかなかそうはなれないのが、やっぱり個人的な資質なんでしょう。

中丸
 とてもシビアな目線をお持ちなんだと思います。和やかでありながら、こういうことを描くと決めていて、そういう、心の何かを、私は感じます(笑)。二十歳からご一緒させていただいているんですけど、いつも何かある、何かがあるなと。

小中 ウルトラマンと言いながらも、『ウルトラマンネクサス』(2004年〜2005年放送)では(中丸シオンさん演じるリコは)とんでもないヒロインだったわけで、そういう意味じゃ、最初からダークサイドで組んでるから。ただ、その後あんまりそこまでの役はなかったから久々だったという印象かもしれないけど。
元々狂気が演じられる女優としてね、『ネクサス』の斎田リコというヒロインは実は死んでるっていうのが決まってた役だったから、その芝居ができるかどうかのオーディションで選んだので。その力がある人だと最初からわかっていたので、今回一番合ってるかなと思ってお願いしたんです。

中丸
 15年振りに、嬉しいです。

ーーアクションも素晴らしかったです。

中丸 楽しかったです。重いシーンがずーっと続いていたから、あの日は身体を動かすだけ! みたいな感じで。もちろんアクションは大変だったんですけど、そういうの、あったよね?

高橋 ありましたね(笑)。

ーー北岡(龍貴)さんもいらっしゃるし。

中丸 そうなんですよ。何をやっても受け止めてくださる。

小中
 アクションシーンが最後の撮影だったので。重い芝居が全部終わって、ちょっと開放された感じ(笑)。

中丸
 なんかね、そうでしたね(笑)。スタッフの方々も朝までやってたりしましたしね。だから最後の撮影となったアクションシーンは効いてますよね。

ーー最後に本作の見どころをお願いします。

中丸 監督と小中千昭さんが、『VAMP』という作品を作り始めてからものすごく年月が経ってるんですよね。そういう作品をようやく発表できるので、ぜひ皆様には楽しんでいただきたいですし、本当にホラーが苦手な人でも、実はTwitterでいろんな方から「怖そうです」とか「悩んでます」とか「興味があるけど……」ってメッセージをいただくのですが(笑)、本当に8月24日キネカ大森で、私が皆と一緒に隣で見てあげるから、ぜひそういう概念をひとつ隣に置いておいて、一生懸命みんなで頑張って夏に作った作品なので、観にいらしてください。

高橋 本当に、本当に、本当にいろいろな要素が詰まってるので、観終わった後に、すごくいろいろな感情というか、すごく心が動かされると思うんですよ。なので、新しい映画を観たなっていう気持ちになっていただけたら嬉しいですし、本当にエンターテイメントとしても楽しめる作品だと思いますので、8月23日、お待ちしてます。

小中 今回小中兄弟が自主企画で撮るのは、実は『くまちゃん』以来だと思うんですよ。そういうちょっと思いが詰まった作品なので、ぜひたくさんの人に観ていただきたいという事と、あといろいろな要素が詰まっている作品で、ホラーでもあるんですがそんなに直球でもなくて、人間ドラマでもあるし、エンターテイメント要素もあるので、ぜひホラーが苦手な方も観ていただければと思います。



●中丸シオン(なかまる・しおん)

1983年7月22日生まれ、神奈川県出身。1997年『姫はセーラー服がお好き』でTVドラマデビュー。『天然少女 萬』『ウルトラマンネクサス』『ラブレター』『花燃ゆ』、映画では2000年『「紅の拳銃」よ永遠に』主演、2012年『ぼくが処刑される未来』、2013年『インターミッション』、2016年『棒の哀しみ』など多数出演。2019年ロシア国営テレビ『ゾルゲ』のヒロインを演じている、海外にも活躍の場を広げている現在、初のヘアヌード写真「蓮花流水」が発売中。

●高橋真悠(たかはし・まゆ)
1994年12月8日生まれ、宮城県出身。2015年に無名塾入塾。舞台では、2016年『赤い自転車』(無名塾)、2017年『かもめ』(無名塾)、『肝っ玉おっ母と子供たち』(無名塾)に出演。映画では、2008年『西の魔女が死んだ』で主演を務め、2018年「恵庭事件」(稲塚秀孝監督)に出演。

●小中和哉(こなか・かずや)
1963年2月8日生まれ、三重県生まれ。小学生の頃より8ミリキャメラを回し、数々の自主映画を撮る。1985年立教大学卒業後、初の劇場用映画『星空のむこうの国』を製作。1992年妻・明子(代表取締役)、兄・千昭(脚本家)と共に有限会社こぐま兄弟舎を設立。映画では、1988年『四谷怪談』、1993年『くまちゃん』、1995年『毒婦 プワゾン・ボディ』ほか多数、TVドラマでも『電光超人グリッドマン』『ウルトラマンダイナ』からウルトラシリーズに数多く参加し、『ケータイ捜査官7』『獣電戦隊キョウリュウジャー』『イタズラなKiss2』『南くんの恋人〜my little lover』など多数手掛けている。


■『VAMP』
(2019/日本/86分 R15)
監督:小中和哉
脚本:小中千昭
出演:中丸シオン、高橋真悠、田中真琴、渡邉翔、俊藤光利、加藤厚成、松沢蓮、早坂季花、北岡龍貴、木之元亮、石田信之、大浦龍宇一、堀内正美
制作:坂本敏明
エグゼクティブプロデューサー:山口幸彦
プロデューサー:関顕嗣 小中明子
撮影監督:高間賢治
アクション監督:大橋明
特殊視覚効果:泉谷修
音楽:宮崎道
制作協力:Bear Brothers Ltd FREBARI
製作:キングレコード株式会社

※宮崎道さんの「崎」の字は「大」ではなく「立」が正式表記になります。

■映画祭タイトル「夏のホラー秘宝まつり2019」 概要
【開催場所】キネカ大森:8月23日(金)〜9月5日(木)
名古屋:シネマスコーレ 8月24日(土)〜
大阪:シアターセブン 8月24日(土)〜

【料金】(キネカ大森)新作:1500円、旧作:名画座料金
新作:『VAMP』『怪談新耳袋Gメン 孤島編』『BEYOND BLOOD』『シオリノインム』『残念なアイドルはゾンビメイクがよく似合う』『星に願いを』
旧作:『ザ・クレイジーズ』『ドリラー・キラー』 ※3週目 名画座上映

公式サイト

ツイッター @horror_hiho
提供:キングレコード

撮影:松山勇樹

(C)2019キングレコード

文/村北恵子

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