• 25年経っても変わらないチームワーク!『ウルトラマンダイナ』スーパーGUTSキャストスペシャル座談会
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2022.09.06

25年経っても変わらないチームワーク!『ウルトラマンダイナ』スーパーGUTSキャストスペシャル座談会

(左から)丈さん、布川敏和さん、山田まりやさん、つるの剛士さん、斉藤りささん、木之元亮さん、加瀬信行さん 撮影/真下裕(Studio WINDS)


◆世界中から愛を感じて◆

——『ダイナ』のファンの方とのエピソードで、印象に残っていることはありますか?

斉藤 じゃあ、話したそうに見えるまりやから(笑)。

山田 印象的なことは二つあって。一つは舞台に出演していたときに出待ちをしてくれていたファンの中に、『ダイナ』のトレーディングカードを持ってきてくださった方がいたんですよ。その方が千秋楽の日、自分の娘さんを連れて「今は親子二世代で『ダイナ』を観ています」とお話してくれたことが、とても嬉しかったです。もう一つがインスタとかをやっていて、世界中の人から「『ダイナ』が僕の青春でした」とかメッセージが届くことで。いまだに私のことを山田まりやではなく、ミドリカワ・マイとして応援し続けてくれる人が、さまざまな国にいることに驚きました。

 僕はいまだに『ダイナ』を観た小さい子たちから「握手してください」と言われることに、ウルトラマンシリーズのすごさを実感します。おそらくお母さんたちがDVDをレンタルするときに、つるちゃんが出演しているから手に取ってもらえているのかなと。海外の方からも、Facebookとかで「ヘイ、ナカジマ!」と呼ばれますし。

山田 役名で呼んでくれるんだよね!

布川 ハッシュタグを付けてくれているから、僕らのところにも届くんです。

木之元 そうだね!

斉藤 ハッシュタグ知らないでしょう(笑)。

布川 ハッシュドポテトも知らないでしょ(笑)。

木之元 それくらいはわかるよ(笑)。

つるの その話は後にしましょう(笑)。

 まずはLINEから始めてもらわないと(笑)。

木之元 いやもう、この25年間で僕以外みんなそんなに変わってないんですよ。みんなカッコいいのに、僕だけが体重14kgくらい太っちゃって。

山田 えっ、太った?

木之元 ちょっと今日はみんなに会ってね、改めて減量ちょっと真面目にしようかなと。

 質問の内容、わかっています(笑)?

布川 ファンの人からどういう声をかけられたって話ですから(笑)。

木之元 そんなのはたくさんありますよ。なあ?

 一個くらいにしておいて(笑)。

つるの 同じ話はやめてくださいね(笑)。

木之元 たまに会ってもこの通りなんですよね、スーパーGUTSは(笑)。それがものすごく嬉しいし、25年経っていることを感じない。本当に一緒にやってよかったと今も思っていますし、「老後もよろしくお願いします!」という気持ちです。

つるの ファンの人から声をかけられた話は(笑)。公園で走っていたら、後ろから声をかけられたんでしょ。

木之元 そうそう、「隊長!」ってね。

布川 しかも、相手が自転車だからいつまでも追いかけてきて。

木之元 そんな経験も宝物ですよ。

つるの 今は本当に『ダイナ』の話題をされることが多いですね。ちょうど当時観ていた子たちが、今いろいろなところで制作側として関わっているんです。

木之元 そうなんだよ!

山田 現場にいっぱいいるんですよね。

 なんか今日、つるちゃんがすげえ大人。

布川 まとめ役だよね。

つるの 今年はわざわざマレーシアから来た方と友達になったりして、ものすごく熱い年だと感じています。でも当時は、地球の裏側まで届くような作品になるとは、あまり思っていませんでした。そこまでの気合を持って現場に臨んでいなかったんですよ。25周年は、改めてそのことを実感する年だと感じています。

布川 僕は上海万博で、中国へ撮影しに行ったときのことをよく覚えています。日本人は僕含めて二人だけで、周りの人はみんな中国の方なうえに威圧感があって、怖いなと思いながら参加していたんです。その中で助監督の方に、タバコを吸いに誘われて。通訳の女の子も抜きで、二人きりになるのはちょっとなと思っていたんですが、そこで「『ダイナ』を観ていた」と言われたんです。現場ではツッパっている方だったから、タバコに誘って話しかけてきたんでしょうね。

山田 そんなことあったんだ。

布川 買い物に出かけるとウルトラマンの玩具がいっぱい売られていて、あのときは世界中で大人気なことを感じて驚きました。それから当時、僕の息子が5歳だったんですが、幼稚園の友達がみんな「ラジャー!」と言っていて。「ウルトラマンの人気、半端じゃないな!」と思いました。さっきも話題に出ましたけど、今も小さい子たちがDVDとかで観て『ダイナ』を知ってくれていることが嬉しいですね。僕らが生まれたときにやっていた『ウルトラマン』が『シン・ウルトラマン』にリブートされたように、まだまだ残り続けるんだろうなと思います。

山田 『シン・ウルトラマン』凄く面白かった!

 「ラストがダイナっぽい」とTwitterに感想を投稿したら、ウルトラマンファンからものすごい反響がありました。

つるの もともと『ウルトラマン』の雰囲気を引き継いだのが『ダイナ』だから、重なるところがあるのかなと。

加瀬 少し話がズレてしまうんですが、あるドラマで一緒になった子が「共演したことがあるんですよ」と挨拶してくれたことが印象に残っています。話を聞いたら、「少年宇宙人」(第20話)に出ていた男の子の一人だったんですよ。

木之元 三人のうち誰?

布川 (悟役の)崎本大海?

加瀬 豊永利行くんですね。

つるの 今は有名な声優さんですよね。

木之元 「少年宇宙人」は本当に素敵な作品でしたね。

斉藤 みんなと同じような話になっちゃうんですけど、私はもう引退していて、SNSも休止しているんです。それでも、海外の方が日本語でメッセージを送ってくださって。それを見ると、「今もユミムラ・リョウとして生きているんだな」と思います。

加瀬 りっちゃんは自分のラジオにメールとか来たんじゃない?

斉藤 来ていましたよ。それこそ最終回の後は「子どもが泣いていて、なんて説明したらいいかわからないです」とか。あと電話で「ダイナはどうしてあんなに強いの」と、どう答えればいいかわからない質問をぶつけられたこともあって(笑)。

山田 そういえばイベントやったときに「マイちゃんと結婚したい」って言ってくれた男の子がいたこと思い出した。ヒロイン役を演じるとそういうことがあると聞いていたんですが、「本当に来た!」って超嬉しかったですね! その子たちが今20代後半になって、中には結構いい役職に就いている方もいて、ビックリしちゃいます。



(C)円谷プロ

文/アニメージュプラス編集部

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