★みんなで「アバターパーティー!ドンブラザーズ!」を歌ってもらいたい★――今回、9人全員が出演したMVもとても賑やかで楽しい仕上がりですね。
松浦 僕としてはずっと、戦隊ソングは好きで聴いていて……。主題歌だけでなく挿入歌でも、たとえば『(轟轟戦隊)ボウケンジャー』の「FLY OUT! ULTIMATE DAIBOUKEN」とかがめっちゃ好きなんですけど……という話は置いておいて(笑)
挿入歌も、もっとコアファンだけじゃない幅広い層に届けたいと思ったんです。どんなに良い曲も、聴かれなければ意味がないし、何より勿体ない。しかも今回は「月ノミゾ知ル。」と違って、劇中ではそうそう簡単には流せないでしょう。
大石 ああ、確かにそうですね。
松浦 だから余計に埋もれさせたくなかったんです。とても有難いことに、今年はテレビ朝日さんのほうでもYouTubeのバラエティチャンネル「ドンブラザーズチャンネル」を展開してくださっていて、彼らもとても協力的なチームなので、そこでお力を借りて、「なんちゃって」でもいいからMVを作りたいと思ったんです。
大石 これがまためちゃくちゃ面白いですよね。メイキングを観て、この空間でどんなMVが出来上がるのか楽しみでしたよ。
松浦 あそこは普段『ドンブラ』で使っているアフレコルームなんです。今ってYouTuberしかり、逆に「プロっぽくない感覚」のほうが時代に適している気がしていて。何よりそっちの方が視ていて楽しい(笑)。
だから『ドンブラ』では普段から制作側と視聴者側の境界はわざと曖昧なところを目指しているんです。『ドンブラザーズ』は近い存在、みんなの隣に居るんだよと。僕個人としては、「公式」は遠くにいて欲しい派だったりするのですが(笑)。
その「隣人的感覚」の面白さ重視で、今回は9人全員にカメラを持たせて、キャスト主導でMVを撮ってもらいました。最終的にはちゃんと機材を借りて撮りましたが、それこそ最初はスマホで撮ろうかと話していたくらいで。それぞれカメラを持ってもらって、ワチャワチャしている雰囲気を楽しんでもらえればと思っています。
大石 しかも、あのMVでファンが使っていた「アバパ」が公式になりましたね(笑)。
松浦 いいものがあったら、ファンの皆さんからもどんどん貰っていきますよ(笑)
――それでは最後に楽曲についての聴きどころを今一度お聞かせいただければと思います。松浦 「アバターパーティー!ドンブラザーズ!」は、「彼ら9人にこうなってほしい」という願望を込めて作ったものですが、個人的には、タロウのお祭り騒ぎだけじゃないところが好きななんです。ある意味、あの部分を聴く度にしんみりしてもらいたいですね。
あとは最初に大石さんが「外側からもネタを引っ張ってきている」と仰っていましたが、キャラクター世界にどっぷり浸かり過ぎず、それこそ番組を観てくださっているファンの皆さん自体が『ドンブラ』をどう見届けてもらえるか。その問いかけすらも、サビに込められているように思います。
大石 反応をちょいちょいSNSでチェックしていたのですが、皆さんちゃんと楽しんでもらえていてとても嬉しいですね。
松浦 あとはできればイベントで9人に歌ってもらう機会を作れたらと思っています。スーパー戦隊シリーズはイベントの比重もとても大きくて、去年のFLT(ファイナルライブツアー)では、割と物事を達観していたあの(駒木根)葵汰が号泣していたくらいですから。元々イベントでもカラオケでもいいけど、みんなで盛り上がれるイメージがあったので、とにかくみんなで歌ってもらいたいですね。大石さんは歌うとしたらどのパートを歌ってみたいですか?
大石 いや、そういう視点では考えたことがなかったです(笑)。
松浦 僕は猿原パートかな~(笑)。桃井タロウは出だしだから、ちょっと恥ずかしいじゃないですか(笑)。だから二人目がちょうどいいなと。
大石 なるほど。雉野つよしも好きだし、脳人パートもちょっと歌ってみたいですね。
穴井 歌ってもらう上では、やっぱりキャラソンなので、キャラとして演じながら歌ってもらうのが良いと思いますね。あとはやっぱり最初にもお話した通り、ある意味、戦隊の既成概念を覆した曲なので、これがいつか過去の作品になったときに、「こんなすごいことをやれたんだな」とひとつの指針になればと思っています。
松浦 確かに『ドンブラ』自体がそういう目標を持って始めた番組ですからね。いつか後に続く方々が「あの時あれだけハチャメチャやったんだから」と思い返して貰えるものになったら嬉しいです。
とにかく、今はファンの皆さんに「アバターパーティー!ドンブラザーズ!」をどんどん広めて行ってもらえればと思います。
あらゆるところで「聴いた」って言いふらしてください!(笑)
>>>大いに盛り上がった穴井さん、松浦さん、大石さんの鼎談風景を見る(写真8点)(C)テレビ朝日・東映AC・東映