『タイガ』が蒔いた可能性の種
――『タイガ』のエピソードやトライスクワッドが登場した作品の中で、特に思い入れのあるものをひとつだけ挙げるとしたらどれでしょうか？
寺島 ええっ、ひとつだけ！？ すごく難しい。
日野 僕はアリブンタと戦ったときです（第20話）。小さい頃に観た『A』の話の中で一番思い出に残っているのがアリブンタ戦（第5話）なんです。閉じ込められたAを助けにきたゾフィーがカッコよくて、あの話でゾフィーが好きになりました。あとアリブンタ自体が怖かった記憶があって。まさか大人になってから戦えるとは思いませんでした。
（C）円谷プロ
寺島 ウルトラマンシリーズならではですよね、そんなことが起こるの。
日野 すごいテンションが上がった！ 監督とかスタッフさんにもその話をした覚えがあります。
葉山 僕は第5話のピリカと葵の話がすっごく好きで。
日野 あれはいい話だったね。
葉山 人の形をした異なる星の者同士が、友達になって仲良くしている。その関係性にわかり合えることの素晴らしさとかが感じられて、キラキラした輝きを放っていたと思うんです。『タイガ』の登場人物の中ではあの二人が特に好きですね。
（C）円谷プロ
寺島 話数にまでフォーカスしていくと、本当にたくさん出てきます。「夕映えの戦士」（第10話）も画面の色味と言いますか、オレンジ色がとてつもなく綺麗だったことが印象的でしたし。ひとつだけに絞るとしたら、『ギャラファイ』シリーズの『大いなる陰謀』です。三人でトライストリウムになったタイガがここにはいないヒロユキに語り掛けて、さらにトライストリウムレインボーへ変身するのがとても好きで。『タイガ』は地球人だけでなく宇宙人や怪獣、みんながそれぞれの生き方をして、それを認め合っていこうという多様性の話だったと思っているんです。タイガたちが修行を乗り越えて、多様性の象徴であるレインボーカラーを身にまとうことに、メッセージがこもっていると感じました。
（C）円谷プロ
――まだお話を伺いたいところですが、最後にトライスクワッドのファンに向けて、メッセージを。
葉山 三年以上経った今も、作品の感想やフーマが好きだという想いをこめたお手紙をいただけることが、本当に嬉しいです。ありがとうございます。タイガたちはこれからも宇宙を守るために戦っていくと思います。これからもぜひぜひ、トライスクワッドのことを応援していただければ幸いです。
日野 今回お話する機会をいただいて、三年も経っていたと実感できないくらいに、タイタスやトライスクワッドのみんなと濃密な関係性を築いていたことを改めて感じました。応援してくださっている皆様への感謝の想いを、画面を通じてトライスクワッドのみんなでお返ししていきたいです。今後もそれぞれが活躍している姿をお届けできればいいなと思っているので、円谷さん、お願いします！
一同 （笑）
日野 楽しみに、期待して待っていただければ、きっと登場させてくれると思います（笑）。
寺島 お話をしている間、収録や撮影をしていた頃の楽しかった思い出が甦ってきました。そもそも今三人でお話する機会をいただけたり、『ギャラファイ』とかで演じられたりすることが奇跡に近いことで、願っても叶うことではないんです。それはやっぱり『タイガ』やトライスクワッドのみんなを好きだと言ってくださっている、皆さんの応援があってのことで。これからもっとタイガたちの魅力的な一面が見られるよう、いろいろな作品で演じられればと思います。日野さんがおっしゃっていましたが、円谷さんお願いします。
一同 （笑）
寺島 それはさておき（笑）、『タイガ』はいろいろな可能性が詰め込まれて生まれてきた作品だと思うんです。その種がこれからもっと、もっとさまざまな形で花開くことを期待しています。皆さんで水をあげて、タイガたちを育てていただければ幸いです。これからもよろしくお願いいたします！
（C）円谷プロ
＜Profile＞
てらしま たくま
12月20日生まれ。石川県出身。アクセルワン所属。2019年放送『ウルトラマンタイガ』よりウルトラマンタイガを演じている。『EDENS ZERO』（シキ・グランベル）など多数出演
ひの さとし
8月4日生まれ。サンフランシスコ出身。アクセルワン所属。2019年放送『ウルトラマンタイガ』よりウルトラマンタイタスを演じている。『オーバーロード』（アインズ・ウール・ゴウン）など多数出演
はやま しょうた
11月15日生まれ。山口県出身。アクセルワン所属。2019年放送『ウルトラマンタイガ』よりウルトラマンフーマを演じている。ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』（波羅夷空却）など多数出演
アニメージュプラス編集部
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