• 現場では上地君が上司?『前田建設ファンタジー営業部』公開中!小木博明&上地雄輔対談
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2020.02.03

現場では上地君が上司?『前田建設ファンタジー営業部』公開中!小木博明&上地雄輔対談

『前田建設ファンタジー営業部』小木博明さん&上地雄輔さん対談より。



◆上地くんが全部間に入ってやってくれた——小木

——個性的な役柄でしたが、役作りは相談されたりしたんですか?

小木 役作りというか、僕はバラエティーから来てますから、本当は現場行ったらワイワイやりたいんですよ。皆に「全然芝居できないから、ちょっとよろしくね」なんて言いたいんですけど、いざ行くとね、皆の役者のプライドみたいなのが見えて…。

上地 ないわ(笑)!

小木 (笑)なんか入れないんですよ、懐に。でこっちも何か、上から行っちゃうような?

上地 ハハハハハハ(笑)。

小木 上から行っちゃうっていうか、あんまり最初からは上手く絡めなかったんですよ。そんな時に、おバカタレントが…

上地 止めないさいって(笑)。

小木 相当、間にね、うま〜く入ってくれたんです。

上地 褒めながらディスってるから(笑)。

小木 上地くんいなかったら、ここまで良い5人のチームワークは出来なかった。本当にいいチームワークだったんですけど、この人がぜ〜〜んぶやってくれたんです。(上地くんが)いなかったら多分、誰も一言もしゃべれないで終わってたかもしれないです。

上地 皆、無茶苦茶人見知りで。

小木 全員、誰もしゃべらなかったんですよ。

上地 若い子は20代で、(高杉)真宙なんか21歳とかだったし。

小木 その時俺だけ48歳とかで。俺も俺で人見知りだから、48の分際でね。で、言われたの上地くんに。あんたが年上なんだからこういうときは自分からちゃんと話しかけてリードしなきゃ行けないんだよって。それで初めてああ俺ってそういう役目なんだって気付いて。それでも話しかけれないから、上地くんが全部間に入ってやってくれたんです。

上地 (笑)……一回ぐらいご飯連れてった方がいいよ、とか。皆差し入れやっているのに、一人だけやってなかったから…。

小木 そんなことはない、そんなことないよ(笑)。

上地 そろそろ差し入れとかした方がいいかもよ、とか(笑)。

——小木さんは映画は初めてではないですよね?

小木 前にも映画は出たんですけどね、それは知り合いの監督のなんか変な映画なんですよ、ふざけた映画、それに出たことあるんですけど(映画『ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE』ハマー役/2008年公開/監督:マッコイ斉藤)。

上地 やめなさい、怒られるから(笑)。前の映画も素晴らしい作品だったでしょう。

小木 こういうちゃんとした映画に出るのは勝手がわかんなかったから。

上地 前の映画もちゃんとしてたでしょ。

小木 だからほんっと上地くんのおかげですよ。あと英(勉)監督も、前にちょっとドラマで一緒になったこともあって、何回か一緒になったことがあるから僕はやりやすかったんですけども。役者の人たちとは上地くんのおかげで仲良くなれましたね。

上地 でも現場では小木さんが引っぱって笑わせてくれてたから。まず同じ事をまったくやらない。

小木 それはね、よくわかんなかったから、役者ってちゃんとセリフを覚えていって同じテンションで何カットも撮る。でもお笑いって最後の本番だけテンション上げるみたいな感じだから、そういうつもりでやってたら、上地くんがぜ〜んぶふざけてたんですよ。

上地 ウソつけ〜〜(笑)!

小木 あ〜なんだぁ〜!

(二人ハモッて)ふざけて良いんだぁ〜。

上地 じゃない(笑)! 止めなさい(笑)。

小木 いやいや、ホントそうだよ俺、上地くんがふざけるから、ふざけていいんだと思って。そうしたら周りもふざけだして。

上地 ふざけてるんじゃなくて(自分は)そういうキャラだったじゃん!

小木 いやいやいや、ああいいんだって。上地くんに教わったんですよ。

——それであのチームワークが出来上がったと。

小木 そう。

上地 ちょっと待って! これ一個も良いこと(ICレコーダーに)入ってないから(笑)。

小木 良いことよ。良いこと良いこと。

上地 役者の人とか関係者聞いたら、あいつらふざけてるって言われるよ!

小木 いや、僕はここで本当に素晴らしい仕事をしたと思うんですよ。

上地 トントンにならないから(苦笑)。アドリブ、めちゃくちゃ入れるから(笑)、恐いんですよ。

小木 上地くんがやってたからですよ。

上地 違う、(小木さんは)毎回言うこと変えるから。多分これ、映画館でよ〜く耳澄ましたら監督とかの笑い声入ってる可能性が、本番中に笑っちゃってるから。

小木 酷いですよ皆、カットが掛かるギリギリまで笑うの堪えて。

上地 変なこと言うから笑い堪えるのに必死じゃないですか。

小木 でもそういう空気作りもちゃんとやってくれたから、ああいういいチームワークみたいな空気が作れた。(上地くんが)計算でやってくれてるんです。素晴らしいですよ。

上地 違う(笑)。でも本当に現場行くの楽しみだったしすごいアットホームな雰囲気でした。それこそ台本の文字面だけ見るとピリピリしてる雰囲気になるのかなって思うんですけど、現場ではカットって言った瞬間、皆が笑うみたいな、そういうシーンがたくさんありました。

文/村北恵子

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