■最終のパフォーマンス審査での3人は?
――SHOWROOM審査を経て、最終審査の課題であるパフォーマンスが伝えられたときはどんな感想を持ちました?
鈴木 鳥肌が立ちましたね。4曲もあって、ダンスと歌を覚えなくちゃいけなくて、発表まで6日間くらいしかなくて、まずどいつ練習するんだって思いましたね。それにそもそも、私はダンス初心者でしたし、不安しかなかったですね。それにチームとして力を合わせなきゃいけないんですけど、みんなライバルだし…と自分の中での葛藤もありました。
青柳 私も同じくアイドル未経験者なんで、アプガミッションから辛かったんですよ。もうTwitterの自分のダンス動画とか見たくないです。納得できるものになっていなくて、アップしたあとに誰にも見られたくないと思って泣いてました。
鈴木 ゆめみーは、そこで泣いていた!
青柳 (笑)。実は好きなアイドルのライブに行くために、12月はバイトをたくさん入れていたんですよ。だから練習時間も全然なくて! アプガミッションで1曲歌って踊るだけで大変だったのに、4曲はもう無理だなと思いましたね。
――この中では、せいちゃんひとりだけが経験者だったんですね。
小山 でも、自分のダンスと歌に自信がなかったので必死でした。バイトは全部休ませてもらって、でも大学の勉強はしなくちゃいけなかったので、大学とオーディションの両立をがんばりました。忙しくて、テレビを見る時間もなかったですね。チームとしても、経験者の私がまとめなくちゃなって思って、そのプレッシャーもあって…。
青柳 すごく怖かったんですよ!
鈴木 そう! 怖かった!
青柳 わたしとめなは、素人同士で教え合ったりしてたんですけど、せいなはひとりだけピリピリしてて。
鈴木 「あと、10分しかないよ!」とかね。
小山 本当に、時間がなくて、焦ってました。でも自分も全然できてないから、ほかの人にアドバイスとかもできなくて…。
青柳 ごめん、ごめんね~!
鈴木 正直、なかなかチームの気持ちがひとつになれなかったかもしれないですね。それぞれが、個性的すぎるんですよね。
小山 絶対パフォーマンス中は泣かない! と思ってやってました(笑)。
鈴木 でも、終わって控え室に入った途端に泣いちゃったよね。それでみんなでなぐさめて。
小山 なんかできなくて悔しくなっちゃって、泣いちゃいました(笑)。
鈴木 …実は私も、悔しくてトイレでひとりで泣いてたんですよ。
青柳 あ、やっぱり泣いてたんだ。
鈴木 そう! ゆめみー、気づいてたよね!
青柳 この子トイレ行くって言って、泣いてるんじゃねと思って。それで心配でトイレ行ったりして…。
鈴木 だよねー。戻ったとき、すごい見てくるって思ったもん(笑)。そのときに私、ゆめみーは受かると思ったんですよ。この子は、人を気遣って、人のことをちゃんと見られる子だって。いまでも、私のちょっとした感情に、気づいてくれるんですよ。それで「だいじょうぶ?」みたいな、大きなひと言でなごませてくれるんですよ。
小山 それがゆめみーの魅力。きっとファンのみなさんは気づいてない魅力。
鈴木 そう、みなさんの知らない魅力だと思います!
青柳 えー、そんなことないよう。そんな考えてないし。
鈴木 でもそれで、私は助けられてるから。
青柳 私も、めなに助けられましたよ。ダンスをいろいろ教えてくれるんですよ、同じ初心者なのに!
小山 初心者だと、最初は思わなかったもん。グループ決まったとき、「めいなはダンス経験者だよね?」って聞いたもんね。
青柳 初心者だって聞いて、驚いたから。めながいなかったら私、最終審査を途中で辞退してたかもしれない。
鈴木 本当に、過酷な最終審査でした!