• 「アニメージュとジブリ展」島本須美がナウシカ役の再演を熱望!
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2021.05.04

「アニメージュとジブリ展」島本須美がナウシカ役の再演を熱望!

4月15日のオープニングセレモニーでの島本須美さん(左)。横に展示されているのはアニメージュ84年4月号の表紙を飾ったナウシカのセル画 撮影/大山雅夫

――ナウシカは人気キャラクターになって、本誌の「キャラクターベストテン」でも長きにわたって1位をキープし続けました。

島本 そうですよね。あと、この作品は熱心なファン以外の方たちが劇場アニメへ足を運ぶきっかけになったのではないか、とも思います。最近でも『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の記録的な大ヒットがありましたけれど、そういう流れを作った作品ではないでしょうか。

――当時演じられて、島本さん自身も「これは特別な作品だ」という手ごたえは感じられたのでしょうか。

島本 はい、それはもう大変な反響がありましたから。別の現場でお仕事をしていてもスタッフの方が「ナウシカのファンでした!」と声をかけてくれることもありましたし、ナレーションのお仕事の時には「ナウシカのイメージでお願いします」と指定されることも多いですから(笑)、やっぱり影響を受けている方は多いと思いますね。

――しかも、テレビ放映がくり返されていますから、ファンはさらに増えていくという。

島本 フフフ、本当ですね。あと、昨年は「一生に一度は、映画館でジブリを」という上映企画の中で『ナウシカ』を劇場公開したじゃないですか。そこで初めて観ました、という若い方がとても多かったんですよ。公開後はあまり映画館でかかる機会も多くなかったと思いますので、「スクリーンで観て面白かった!」と言ってもらえたのがとても嬉しかったです。

――クラリス・ナウシカほか宮崎作品のヒロイン役としてご活躍された島本さんにとって、宮崎作品の魅力はどこにあると思われますか。

島本 宮崎さんの多くの作品では空を飛ぶシーンがありますよね。私もまだ空を飛ぶ夢を見たりするんですけれど(笑)、宮崎さん御自身の空や飛ぶことに対する少年のような憧れを感じられて、素敵だなって思いますね。

――この頃になると島本さんとアニメージュの関係も強くなってくると思うのですが、当時の仕事で特に印象に残っているものはありますか。

島本 やっぱり『ナウシカ』制作中のトップ・クラフトを訪問した時ですね。何しろアニメの制作スタジオにお邪魔するのが初めてでしたから。宮崎さんに「王蟲はこうやって動かしているんだよ」「撮影はこうやるんだよ」と丁寧に説明して頂いて、すごく感動しました。

――宮崎監督直々の説明を受けられたのは実に羨ましいですね。

島本 今だとメイキングや特番なんかで声優さんがスタジオ訪問することも多くなりましたけれど、当時はそういう機会があまりなかったですから。

――最初に話がありました「アニメグランプリ」では、日本武道館のステージ出演時に何か印象的な思い出がありますか。

島本 声優の女性部門ができたばかりの時、私と小山茉美ちゃんが1位・2位を行ったり来たりしていた頃だと思うんですが、第1部の授賞式が近づいてどうしよう、どうしようと緊張している自分の横で、第2部のステージショーに出演する声優さんや歌手の方がやっぱり緊張されていたことが印象に残っています。第2部も出てみたかったなぁ、と今思ったりするんですけれど(笑)。

――当時、編集部に来られたことはありますか。

島本 文庫(アニメージュ文庫『島本須美 これからの私』)を出した時に1度だけあると思います。テーブルに物がいっぱい積まれていて、人がごちゃごちゃといた印象でした。

――当時の尾形英夫編集長の印象は?

島本 尾形さんとはあまりお話する機会がなくて。やっぱり印象に残っているのは、鈴木(敏夫)さんと柳沢(因)さんという女性の編集の方。鈴木さんはとても活発な方で、常に頭がプルプルと回っている感じでしたね。あと柳沢さんはとても美しい方でした。

アニメージュプラス編集部

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