――今回の音声ガイドのお仕事に関して、改めてお話を伺えますか。
島本 依頼を戴いた時はとても嬉しかったです。今回の収録は対談形式なんですが、私の知ったかぶりの話だけじゃなく、(三鷹の森ジブリ美術館の)高橋(望)さんのしっかりした話が入ったので良かったと思います。個人的にも私の聞きたい話が聞けて良かったです、フフフ。
――それが何だか気になりますね。ちなみに高橋さんとのお話の中では、何か面白いエピソードはありましたか。
島本 ガンダムのことを「ロボット」って言っちゃって「モビルスーツです!」と直されたりして。今のアニメージュを読んで勉強し直さないと(笑)。
――音声ガイドでは新たにクラリス・ナウシカを演じられていますけれど、過去のキャラクターはすんなりと演じられるものなんでしょうか。
島本 ああ、セリフさえ分かればそこは大丈夫です。違和感ありませんでしたか?
――いえいえ、まったく! ちなみに、今回の音声ガイドで使われなかった当時のエピソードを何かひとつ教えていただけませんか。
島本 そうですね……『ナウシカ』のあともジブリ作品には出演させて頂いたんですが、いろいろな役でオーディションを受けていましたね。『となりのトトロ』だとサツキ、『天空の城ラピュタ』のシータ……。
――それは知りませんでした。他のキャラで島本さんの声を聴く機会があったかもしれなかったとは。
島本 そうなんです。今のジブリさんはあまり声優さんを呼ばれないので、そこは少し寂しく思っているんですが。
――あとは「島本さん=ナウシカ」というイメージが強すぎるのも理由のひとつかもしれませんけれど。
島本 ああっ、だから私『ガンダム』シリーズに呼ばれないんだ!
▲4月15日のオープニングセレモニーで『機動戦士ガンダム』のアムロが飾ったアニメージュ79年9月号表紙と並んで。(C)創通・サンライズ
――えー! 『ガンダム』のキャストを狙ってるんですか!
島本 それは出たいですよ~。あと、歌舞伎版の『ナウシカ』がすごく面白かったので、また新しい形でナウシカを演じる機会があったらいいなって思っています。庵野秀明監督がもし今後『シン・ナウシカ』を作ってくれるのなら、せめてオーディションには呼んでほしいです(笑)!