アップアップガールズ（２）中川千尋が語る自分自身「ちーこという仮説」【前編】

――初ステージからの1年間の間に、ちーこちゃんもちょっとずつソロパートが増えてきました。

中川　1年前は私のデビュー曲の「エンジェル演じて20年」にしかソロパートはなかったですからね。りんりん（2018年12月に卒業した中沖凜）が卒業してから、りんりんのパートをわたしとほーちゃんで継承していって、徐々に増えました。

――ソロパートが増えて、緊張したり、大変だったのではないですか？

中川　緊張という以前に、ぜんぜんできませんでした。すごく練習したんですけれども、練習と本番って空気がまったく違うので、ステージでぜんぜんできなくて…でも、ソロパートが増えて、目立つ部分が増えたので「完ぺきにしなきゃダメだ、ミスしちゃいけない」と、そういう意識で臨むようになりました。今年の3月のマイナビBLITZ赤坂の単独公演までには、パフォーマンスを完ぺきにするということを目標にしたんです。3月までの間に対バンライブとかがいっぱいあったので、そこで力をつけて、自信にも繋がりました。自分としては、今年に入ってからマイナビBLITZ赤坂までの期間が、これまでで一番自信がついたなと思っています。

――あの時期は、けっこうミスしたことも…。

中川　ありましたね～(笑)。もう何回もミスしているので、本当に悔しかったです。

――そうですよね。いつも心配で…！

中川　そうですよね！　ファンのみなさんにも、いつも心配してもらって、申し訳なかったです。握手会でも「今日はちーこ、ちゃんと歌えてよかったね！」とか、みなさんすごく優しくて嬉しかったんですけど、「心配させないようにガンバらなきゃ」といつも思っていました。まだまだ、ミスも多いですけど、みなさんの期待に応えられるようにガンバります。

　アプガ(フェス)でずっと笑顔だった理由　

――その辺のライブはずっと観てきたので言っちゃいますが、マイナビBLITZ赤坂のときはまだ完ぺきではなかったですよね。

中川　そうですよね。完ぺきにしたかったんですけど…。

――その3月のあと、6月にツアーが始まって、先日の7月15日のアップアップガールズ（フェス）までの間に、ちーこちゃんはものすごく成長したなと感じています！

中川　そうなんですよ！　自分でもそれは感じていて…(フェス)のときは、完ぺきに近いくらいできてたんじゃないかと…シャッフルユニット（中川千尋は、(仮)の新井愛瞳、（２）の高萩千夏、鍛治島彩、(プロレス)の渡辺未詩とチームおっぺけぺーを組んだ）もすごく雰囲気がよかったんですよ！　ライブまでLINEでずっとやりとりしていたりして。もともと新井さんは、ほーちゃんと私が入った時からすごく優しく、いつも話しかけてくれていたんですよ。

――そうだったんですね！　なるほど、新井さんも(仮)では最年少でしたから、年少メンバーの気持ちがわかるし、気になっていたんでしょうね。

中川　そうなんですよ！　新井さんも群馬から通っていたので、静岡から通っている私の苦労もわかってくださって。最初に私たちが入った時、1期メンバーとなかなか打ち解けられなくて。そんな私たちに新井さんは優しくしてくださいましたし、1期メンバーに「仲よくしてあげてね～」とか言ってくださっていたんです。

――それはいい話を訊けました！

中川　だから、新井さんといっしょのチームは嬉しかったんです。

――(フェス)では、ちーこちゃんはずっと笑顔でしたよね。

中川　そうなんですよ!!　自分でもあとから映像を観て「いつもよりも笑ってるな」って！　なんかすごく幸せだったんです。大好きな(仮)姉さんたちといっしょのステージも嬉しかったですし。(フェス)はリハーサルから、グイグイいこうと決めてたんですよ！　「佐保さ～ん！」とか、(仮)姉さんたちに「仲よくしてくださーい！」という感じで近づいていって。みなさん「イェーイ！」ってしてくれるので(笑)。私もアプガなんだから、グイグイいかなくちゃなって、そう決めてたんです！