}--
――やはり、印象に残るのは「お兄ちゃん!」ですよね。
佐々木 (笑)! すごいところにお兄ちゃん入れてきたなって思いました。まさかここにって! なんかアイドルが悩んでる歌詞で、「♪あぁ~」のあとに「お兄ちゃん!」ですからね。大森さん、すごいなって思いました!
――初披露のとき、いきなりのほーちゃんの「お兄ちゃん!」は衝撃でしたよ!
佐々木 お兄ちゃんは、最初歌詞を見て仮歌を聴いたときには、しまちゃん(島崎友梨亜)がやるんじゃないかって思ってたんですよ。しまちゃんと、あみた(新倉愛海)とか、あざとい系の2人かなって。そうしたら、まさかのわたしとちーこで。年下の2人か!って。わたし、お兄ちゃんはいるんですけど、どういえばいいんだろうって悩みました!
――お兄ちゃんのことは何と呼んでいるんですか?
佐々木 名前で呼んでますね。「お兄ちゃん」とは……呼んだことないです(笑)! 仮歌では「お兄ちゃーん!」って伸ばしていたんですけど、わたしのところは「お兄ちゃん!」って短く切ってるんですよ。レコーディングで「どれだけあざとくいけるかの勝負だから」って、多分言われたんです……夢ではないと思うんですけど。
――……それは、夢ではないと思いますよ。
佐々木 そうですよね(笑)! それで、自分なりのあざとくかわいくを、精いっぱいやりました。わたしの「お兄ちゃん!」は、ちーこのとは違って、「ねえねえ!」みたいな、ちょっと生意気だけど甘えてるみたいな、そんな妹です。ちーこのは、おとなしめでかわいくて、なんでも買ってあげたくなるような妹かな。欲しいんだけど遠回しに「あ、これかわいい……」みたいな! 2人の違いが出ていて、違うタイプの妹でいいなって思います。「お兄ちゃん」の言いかたにもいろいろあるんだなって。あざといにも、いろいろあるんだなって思いました。
――あざといにも、いろいろある!
佐々木 しまちゃんのあざといは、本当にあざといじゃないですか! 「うわぁ……あざとい!」って感じですけど、あみたのあざといは「あざと~い、けどかわいいから許しちゃお」みたいな(笑)。わかりますかね?
――(笑)。わかります! 2人とも自然に出るあざとさですけど、タイプが違いますよね。
佐々木 しまちゃんのは「もう! またやってるよ!」ってあざとさで、あみたのはもう「あみたかわいい~!」って、抱きつきたくなっちゃうあざとさなんです。わたしとちーこの「お兄ちゃん!」も、また違うあざとさなので、それを聴いて欲しいですね。
――ほかには、歌詞の部分で気になる部分はありましたか?
佐々木 かじぃのパートの「♪位置情報 間違えて 共有して 実家バレ」っていう歌詞、本当にかじぃがやりそうで怖いんですよ!
――確かに、かじぃは本当にやっちゃいそうですね(笑)。この曲の歌割はレコーディングでは決まっていたんですか?
佐々木 レコーディングのときには、歌割はもう決まっていましたね。わたしのパートで「♪不思議ちゃん ぶるつもりないけど」っていうのがあるんです。それも、わたしだなって思いました。わたし、加入した当時に「不思議ちゃん」とか「天然」とか「ふわふわしてる」とか、言われてたんですけど、それまで生きてきて、そんな風に言われた経験がなかったんですよ。アプガ(2)に入ってから、天然という言葉を知ったくらいです。
――確かに加入当時は、そんなキャラだと思われていましたね。
佐々木 「あれ?」って。本当に歌詞の通り、不思議ちゃんぶるつもりなかったんです! この歌詞を読んで、昔の自分を思い出しました。
――いま思い出してみると、不思議ちゃんというよりも、言いたいことがあっても言葉がわからなくて、変なことを言っちゃってたんですよね。
佐々木 そうなんです! 昔は、言葉を知らなかったですからね。
――いや、今も時々ありますけど……!
佐々木 (笑)。いまはもう中二になりましたし、言葉の意味もわかってきたんじゃないですか? ……中一のときよりも! ウフフフッ(笑)。
――最近はファンのみなさんは「きっと、こう言いたいんだろうな」って、察してくれてますよね。
佐々木 メンバーも、省略してくれますしね。
――省略? ……翻訳ですかね?
佐々木 そうです! ほーちゃんの言葉を翻訳してくれます(笑)! ニヒヒッ!!(笑)